近未来チックな形のイスに、モニターディスプレー。旅客機のファーストクラス用新型シートかと思いきや、これはシャープが開発した『健康コクピット』なる新製品のプロトタイプだ。
キャッチフレーズは、“座るだけで健康状態が測定できる”。つまり、体重や血圧、血管健康度などが、このシートに座っただけで測定できるという健康管理機器なのだ。
各種計測計やセンサーを搭載
測定には、まず着座してすぐに、タッチパネル式のモニターを使って性別や年齢、身長などの個人データを入力する。で、体の測定。シートには体重計や血圧計、脈拍センサーなどが装備してあり、座ったままで測定が行われる。個人データや測定データは、そのまま電子カルテに早変わり。個人の健康データベースになるだけでなく、クラウドサービスを介して医師やカウンセラーとの共有も可能。これらにより、診察や治療などが、よりスピーディかつ高い精度で行うことができる。
測定項目はカスタマイズもOK
また、測定項目は、血糖値や体温、ストレス度合いなど、使う場所のニーズに合わせた追加やカスタマイズも可能。病院だけでなく、フィットネスクラブや介護施設など、様々な施設でつかうことができるのだ。
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かつて“亀山モデル”などの高画質テレビで有名だったシャープが、最近はあまりパッとしないのは確か。そこで、同社が新たに進出を図っているのが健康・予防医療分野だ。
『健康コクピット』も、そういった流れの中から出てきた商品のひとつ。商品化は、2015年末〜2016年初になる模様だ。