2020年東京オリンピックの「公式エンブレム」がベルギー劇場のロゴの盗作ではないかと指摘されている問題で、エンブレムをデザインしたアートディレクターの佐野研二郎氏が8月5日、東京都内で記者会見を開いた。佐野氏は「大変驚いているが、まったくの事実無根だ」と盗作ではないことを訴えた。
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会見の質疑応答で、記者から「デザインは似ていると思うか」いう質問を受けて、佐野氏は「要素は似ているが、デザインに対する考え方がまったく違うので、まったく似ていないと思った」と回答した。また、オリジナリティについて「一部分は似ているかもしれないが、全体を見ていただくと何ら問題ないと思っている」と述べた。
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「TOKYO(東京)」の頭文字「T」をかたどったデザインの東京五輪の公式エンブレムは7月24日に組織委員会が発表した。ところが、ベルギーのリエージュ劇場のロゴのデザイナーが7月27日、自身のフェイスブックで、劇場のロゴと東京オリンピックのエンブレムを比較した画像を掲載。「似ている」などと指摘していた。
組織委員会マーケティング局長の槙英俊氏は会見で、エンブレムのデザインについて、「発表直後から、IOCなどから好評を得ていた」と説明。ベルギーのデザイナーが「商標権の侵害」などと主張したことについて、「IOCの調査で(ベルギーのロゴが)商標登録をしていないことがわかった。商標登録についての議論は解決済みだ」と説明した。
佐野氏は「誓って申し上げるが、エンブレムはアートディレクター、デザイナーとしてのキャリアの集大成としての作品だ。大いなる情熱をもって、ブラッシュアップして、世界に類のないエンブレムができたと確信した。自信をもって送り出せるものだ」と強調していた。
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(弁護士ドットコムニュース)
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