ハンコックタイヤとトップシェア争いを繰り広げる韓国のタイヤメーカー「クムホ(KUMHO)」。
同社はアシアナ航空などを有するクムホ・アシアナグループの一員だ。
その「クムホ」が雨天、降雪、晴天など様々な路面のシチュエーションに合わせてトレッドの形状が変わる新世代の全天候型エアレスタイヤ『MAXPLO』を発表した。
トレッドパターンが天候に合せて変化
同社はこのアイデアを「A’DESIGN AWARD & COMPETITION」に出展、近未来デザイン部門でトップとなるプラチナ賞を獲得した。
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まだコンセプト段階ではあるものの、そのアイデアが興味深い。
タイヤと言えば一般的に普段はサマータイヤ、雪道ならスノータイヤと、季節の節目で履き替え作業を伴うが、そうした面倒な作業が不要になる。
豪雪地域は勿論、時おり雪が降るような地域のドライバーにとっては将来、朗報となるかもしれない。
そのアイデアとは全ての気象条件に対して最適なグリップを得るべく、トレッドパターンを3次元的に変化させるというもの。
ウエット路ではタイヤと路面間の水を積極的に排水、また凍結路ではエアレスタイヤに内蔵されたスパイクを露出させることで安全に走行できるとしている。
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実現すればタイヤ革命に
同社では以前よりトレッド面が変化するエアレスタイヤの発想を暖めていたようで、下の動画からもその片鱗が窺える。
勿論、具現化するには多くの課題が付き纏うが、利便性を著しく高めるアイデアに於いては実現するための技術が後から付いて来る可能性もある。
エアレスタイヤのメリットを追求したアイデアだが、実現すればタイヤに革命をもたらすに違いない。
【参考・画像】
※ KUMHO TYRE
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※ A’DESIGN AWARD & COMPETITION
※ 금호타이어 컨셉타이어 영상 – YouTube
※ Iakov Kalinin / PIXTA(ピクスタ)