SNSに投稿する際「いまじゃなくて、あとでこの時間に投稿したい!」ということもあるだろう。そういった各種SNSの時間予約投稿が、まとめてできるSNS管理ツールがある。『Hootsuite』だ。
その『Hootsuite』が、『Instagram』の予約投稿に対応したと発表した。
複数のSNSを一元管理できるツール
まず、『Hootsuite』について説明しよう。利用するためには、ユーザーは登録してログインする必要がある。『Hootsuite』は、複数のさまざまなSNSに対応している。
主要なところでは、『Twitter』、『Facebook』そして『Instagram』。そのほかにも『Google+』や『YouTube』など実に35以上のSNSを管理できるという。ただ、残念ながら日本でユーザーが多い『LINE』には、現時点では対応していないようだ。
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PCで利用する場合には、ウェブサイトの『ダッシュボード』を使う。スマートフォンで利用する場合には、アプリを使うといい。基本的に一般ユーザー向けサービスは無料だ。ただ、複数のアカウントを管理している企業のユーザーなど、商業用には有料の『Pro』という高機能バージョンもある。
この『Hootsuite』をつかえば、ひとつのダッシュボードあるいはアプリで、登録した複数のSNSを一元管理できる。タイムラインを見ることもできるし、投稿もできる。メッセージを受信したり発信したりもできる。そして、『Twitter』や『Facebook』に関しては、すでに即時投稿だけでなく、指定した時間に予約投稿できる機能を搭載していた。今度は『Instagram』でもその予約投稿が可能になったというのだ。
Instagramとの連動性はいまひとつ
じつは、筆者はこれまで『Instagram』をやっていなかった。こんな仕事をしていながらSNSには慎重なほうで、『Facebook』も『LINE』も、仕事上必要に迫られて始めたくらいだ。でも、これを機に『Instagram』にも登録して、『Hootsuite』による予約投稿を試してみることにした。
結論……かなり使えない。
『Twitter』と『Facebook』に関しては、『Hootsuite』で予約投稿を設定すると設定した時刻に自動的に投稿される。ところが『Instagram』に関しては、スマートフォンにプッシュ通知が来るだけだ。そして実際に投稿するためには、そのプッシュ通知から『Hootsuite』のアプリを開いて、さらに『Instagramを開く』をタップしないといけない。結局『Instagram』のアプリを開いて、そこから投稿しなければいけないのだ。
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しかも、予約投稿の設定段階で書き込んでいたキャプションは、『Instagram』のアプリを開いても自動的には引き継がれない。一応『コピー』はされているものの、手動で『ペースト』しないといけない。確かに、『Hootsuite』の説明でも「通知が来たら、あとは数回タップするだけで投稿できます」と書いてあったので、ちょっと予想はしていたのだが、これは予約投稿機能と呼ぶには弱すぎる。ほとんど、ただの“リマインダー”機能だ。
というわけで、現時点で『Hootsuite』を使った『Instagram』の予約投稿は、かなり連動性のレベルが低く実用性に欠ける。
とはいえ、『Hootsuite』そのものをご存じなかった読者の方もいるのではないだろうか? 現時点でも『Twitter』と『Facebook』の自動予約投稿はできるし、いずれは『Instagram』との連動性も改善するかもしれない。興味がある方は『Hootsuite』を試してみるのもいいだろう。
例えば、「平日の真っ昼間に投稿しても、あまり人が見てくれないだろうから、夜に投稿したい」というようなとき、「まだ原稿が終わっていないのに、遊びに行っているのがバレると顰蹙だから、時間をズラして投稿したい」というような場合など、予約投稿が便利なことも多いのではないだろうか。
あるいは、怒りにまかせて書いてしまったツイートの投稿をほんの15分遅らせるように設定するだけで、気持ちが落ち着いて「やっぱりやめよう」と思うかもしれない。
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予約投稿機能はなかなか便利そうだ。これで『Instagram』との連動性がもうちょっと高まって、ついでに『LINE』や『iMessage』なども管理できるようになればいいのに!
【参考・画像】
※ How to Schedule and Publish Posts to Instagram via Hootsuite – Hootsuite