動画を見て驚いた。鞄から取り出したのは一見厚めのアルミ製ノートブックパソコンだ。しかしそれにはディスプレイもキーボードも付いていなかった。代わりに四隅に車輪が付いている……。
え? それに乗っちゃうの?
するとどうだろう。その人一人をやっと乗せられるサイズの、ノートブックパソコンらしき物体が動き出したではないか!
そう、これはノートブックパソコンサイズの電気自動車『WalkCar』だ。既に海外で話題になっているが、日本のスタートアップ企業のCocoa Motors(ココアモーターズ)社が開発した製品だった。
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鞄に入る電気自動車?
『WalkCar』は鞄に入れて持ち運べる電気自動車とも言える。単に車輪が回転するだけの板ではない。進みたい方向に重心を移動させれば前進やカーブ、ブレーキ操作ができるのだ。
『WalkCar』の重量は僅か約3キロであるため、本当に鞄に入れて持ち運べるが、この一見非力そうな『WalkCar』は、なんと120キロの体重の人まで乗せて動くことができるという。
しかも、動画をご覧頂ければ分かるが、普通の体重の人が乗れば、車椅子を押したり坂道を楽々と上っていくことができるほどパワフルだ。
時速10キロで走り、一回のフル充電での走行距離は12キロにもなる。『WalkCar』は、人が乗れば動き出し、降りると止まる。
動画を見ると、狭い間隔の障害物を除けながら走って見せており、かなり自由に操作できるようだ。これは楽しめるのではないか。
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また動画では、高齢者の移動にも使えるというシーンがあるので、遊びだけで無く、シニアカー的な市場も狙っているのだろうか。
「鞄に入る世界初の電気自動車」がもうすぐ予約販売開始
『WalkCar』を開発したCocoa Motorsは、2013年に芝浦工大出身の佐藤国亮氏によって設立された。
彼は、『WalkCar』を“鞄に入る世界初の電気自動車”として紹介している。
様々な製品が進化してるにもかかわらず、車だけは変わっていなかった。それをスマートフォンなどのように持ち運べれば、「徒歩」が進化するはずだというのが持論なようだ。
『WalkCar』はまだ発売されていない。2015年の10月から、クラウドファンディングの『Kickstarter』で資金調達と予約販売を始める予定だという。
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「鞄に入る電気自動車」というコンセプトは、市場に受け入れられるだろうか。
【参考・画像】
※ WalkCar ウォーカー |持ち運べるクルマ|ココアモーターズ株式会社 cocoa motors.Inc.
※ WalkCar transports passengers on a laptop-sized board
※ WalkCar electric vehicle is like a laptop that you ride
※ 【世界初】カバンに入るクルマ ” WalkCar”ウォーカー Cocoa Motors.,Inc – YouTube