FacebookなどのSNSでは、写真に写っている人物の顔を、自動的に認識してタグを付ける機能がある。みんなで過ごした楽しい思い出を簡単に共有できる機能として有用だが、人によっては「勝手に自分の顔を認識されてしまっては困る」という人もいることだろう。
自分の知らないところで顔認識されてしまうと、いつどこで何をしていたのか、自分の行動がSNSで知られてしまう。そのことに恐れおののき、飲み会の写真では必ず顔を隠してしまうという人もいるはずだ。
そんな人にオススメしたいメガネがある。それが『プライバシーバイザー』だ。
生産はメガネで有名な福井県鯖江市
このメガネを商品化するのは、福井県鯖江市にあるメガネ用資材を扱う総合商社、株式会社ニッセイ。開発したのは、国立情報科学研究所の越前功教授だ。鯖江市といえば、メガネの街として有名。メガネの名産地の企業が、本気を出して作ったプライバシー保護メガネ『プライバシーバイザー』は、いったいどんな仕組みなのだろうか。
目を明るくすることで認識率を低下
デジカメやSNSが用いている顔認識技術は、基本的に“目の辺りが暗い”という条件のもと、顔を認識している。ということは、逆に“目の辺りを明るく”すれば顔認識がされにくいということだ。
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『プライバシーバイザー』は、多層印刷とポリカーボネートコートなどの技術を用い、かけているときに目の辺りを明るくできるため、顔認識をさせなくしているのだ。
現在、商品化を進めるにあたり、クラウドファウンディング『FAAVOさばえ』で資金を募っている。製品版ではチタンフレームを採用。軽くて強度の高い製品となる予定だ。
自分の知らないところで、自分の写真や行動がインターネットを駆け巡るという恐怖を、『プライバシーバイザー』は防止してくれる。近い将来、街には『プライバシーバイザー』をかけた人で溢れかえっているかもしれない。
【参考・画像】
※ プレスリリース – 国立情報学研究所/National Institute of Informatics
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※ めがねのまち鯖江が挑戦する『近未来のメガネ』開発に参加しませんか! – FAAVOさばえ