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10代・20代の女子学生が、性暴力に対する理解を深める勉強会「Girl's会議」が8月27日、衆院議員会館内の会議室で開かれた。女子大生ら約30人が参加し、性暴力被害者が受ける診察のようすを再現したビデオを見たり、医師や弁護士ら専門家の意見を聞きつつ、どんな仕組みがあれば同世代の被害者を支援できるのかを話し合った。
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性暴力の被害女性から相談を受け付けているNPO法人「BONDプロジェクト」の橘ジュン代表は「声にならない、相談という形にもなっていない、泣き寝入りしているような女の子たちの声」を毎日聴いているという。
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橘さんたちが渋谷で保護した10代のある少女は、性暴力の被害にあったにもかかわらず、自分がどういうことをされたかを、ちゃんと言葉で説明できなかったそうだ。
「被害者という意識もないので、なかなか言葉では伝わってこないんです。でも、一緒にいると、身体に違和感があって、トイレに行けないというようなことがわかってきました」
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時間をかけて聞き取った結果、この少女は家族から性虐待を受けていたことがわかり、連れ添って病院に行くことになったという。
「傷ついて傷つきっぱなしの女の子たちが、どこにも誰にも気づかれないで放置されています。ひとりで『ああ、自分が悪かったのかもしれない』『痛いな、つらいな、家に居たくないな』という思いを抱きながら、毎日死にたい、大人なんかになりたくないと思いながら、生きています。
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性被害を受けた子どもたちが、検査をしようとか、警察に言おうとか、弁護士に相談しようとなるまでには、ものすごく時間がかかります。相談の現場にいる私たちとしては、一緒に苦しんで、悲しんで、悔しがるしかないんですよ。同じ時間を過ごすっていうことしか。
被害者たちがケアにつながるための場所はあります。でも、彼女たちには色々なハードルがあって、なかなかつながることが難しい。そのことを、みなさんに知ってもらいたい。そこで、何ができるのかを相談現場、医療現場、法律の専門家たちと一緒に考えてもらいたい」
橘さんは参加者たちにこのように呼びかけていた。
参加した女子学生たちは「警察や病院の前に、被害者がたどり着く機関が必要だ」「ツイッターやLINEで相談ができると良いのではないか」「被害者として認めてもらうためのハードルが高すぎる。加害者の処罰と被害者のケアは別々に考えるべきだ」といった意見を発表していた。
(弁護士ドットコムニュース)
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