“カメムシ食”で集団食中毒に、伝統的に食べる地域での発生に動揺。

日本の一部地域でも昆虫食の習慣が残っているが、このたび中国で報じられたのは“カメムシ食”。ある地域では毎年この時期になるとカメムシを食べてきたそうだが、先日、集団食中毒が発生し、地元で動揺が広がっているという。

中国メディア春城晩報などによると、この集団食中毒が発生したのは9月17日晩、雲南省普洱市墨江ハニ族自治県でのこと。同地では昔から“カメムシ食”の習慣があり、毎年この時期になるとカメムシ料理が食卓に並ぶ。今回の事故はレストランで食事をしていた客10人がカメムシ料理に当たってしまい、病院で治療を受けることになった。

その日、現場のレストランにいた羅さんによると、当時、レストランでは2テーブルに別れて客が酒を飲みながらカメムシを食べていたそうで、食後1時間ぐらいすると皆、首や肩などのだるさ、身体中の痛みを訴えるようになったという。

治療にあたった医師の話では、カメムシで食中毒になるケースはこれまで何度か確認されており、たいていはカメムシの過剰摂取が原因。カメムシは中医薬にも用いられているが、それは少量で多くても3匹分の量（3〜5グラム）にしかならないとのこと。今回の患者は皆一椀ほどのカメムシを食べており、少なく見積もっても200グラム程度の量になることから、やはり食べ過ぎが今回の食中毒に関係しているようだ。

また、カメムシは油で揚げられ、酒のつまみとして供されることがほとんどで、医師は今回の患者が大量の酒を一緒に飲んでいたことも少なからず影響を及ぼしているという見方を示している。

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