【2007年10大ニュース】 天国から地獄、「狂想曲」奏でたボクシング亀田一家

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2007年12月25日 13:00  mixiニュース

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2007年 10大ニュース

スポーツ編

 ニワトリを追いかける、大木を切るなど、派手なパフォーマンスを行うたびにメディアを賑わせていた亀田一家。試合はゴールデンタイムで生中継され高視聴率を稼ぎ出す彼らを、メディアはもてはやした。しかし過激な言動の多い彼らには、常に賛否がついて回る。「強い」「ユーモアに溢れている」といった好意的なファンもいれば、「品格を疑う」「弱い相手としか戦っていない」「なぜニュースになるのかわからない」と、否定的だからこそ気になってしまう人も。とはいえ、目が離せない存在であったことは確かだ。

 そんな彼らの地位をどん底まで落とす出来事が起きたのは、10月11日のことだった。原因は亀田三兄弟の次男・大毅選手と、WBCフライ級王者・内藤大助選手との試合である。

 試合前のパフォーマンスから亀田側への批判は強かった。父・史郎氏が内藤選手の戦いかたを「ゴキブリやな」と言えば、大毅選手は「ゴキブリを分析する必要があるんか」「ゴキブリ退治や」と例える。さらに「おれのパンチは宇宙一」「負けたら切腹する」など、勝って当たり前と言わんばかりの発言を繰り返し、執拗に挑発した。

 しかし、王者を簡単に切り崩せるわけがない。最終12ラウンドを迎えると、大毅選手は自暴自棄とも見られる反則技を次々と繰り出し、前代未聞の1ラウンド減点3を受ける。この減点3が致命傷となり、試合は大差の判定負け。そして「切腹発言」に注目が集まる中、さらなる火種が出現する。最終ラウンド前に史郎氏が「玉打ってええから」と、長男・興毅選手が「肘でもいいから目に入れろ」と、こっそりと「反則のススメ」を行う場面をテレビは拾っていたのである。

 問題を重く見た日本ボクシングコミッション(JBC)は、次男・大毅選手に1年のライセンス停止、父・史郎にセコンド資格の無期限停止、長男・興毅に厳重戒告の処分を決定する。重い処分を受けた大毅選手は一時、精神的に不安定な状態だと報じられていたが、11月30日の公開練習では元気な姿を見せている。公開練習前に行われた記者会見では深々と頭を下げ謝罪したが、内藤選手に対しての気持ちを聞かれると会見は打ち切られ、答えのないまま練習をスタートさせてしまう。5分足らずの会見に不満をもったメディアは練習中も質問を続けたが、そこではすでに敬語が消えていた。

 「(リングで歌を)歌うと思うよ。好きやから」「ほっといてよそんなん」

 頭は下げた。しかし反則行為や反則指示についての説明や内藤選手への謝罪は無く、謝罪会見になっていないという意見も多い。

 興毅選手は21歳、大毅選手はまだ18歳(08年1月6日で19歳)。父親の元を離れ一から歩み出す彼らは、実力で「亀田ブランド」を再建していくことができるだろうか。(編集/執筆:mixiニューススタッフ)

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