悪の特撮ヒーローVS戦隊俳優、塩谷瞬主演の映画『アウターマン』

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2015年11月02日 11:00  CINRA.NET

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『アウターマン』 ©「アウターマン」プロジェクト2014
映画『アウターマン』が12月5日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される。

同作は、50年間続いているという設定の国民的な特撮テレビ番組『アウターマン』と「悪の宇宙人」の物語を、過去の特撮作品へのオマージュを織り交ぜて描いた作品。ヒーローの「アウターマン」が実は人々を洗脳して地球侵略を進めている悪の宇宙人であり、かつてテレビ番組でアウターマン役を演じた俳優たちが、国民から非難されながらアウターマンと戦うというあらすじだ。

アウターマンと戦う俳優役で主演を務めるのは塩谷瞬。共演者には古原靖久、戸塚純貴、俳優に初挑戦するシンガーのGeroらが名を連ねている。監督は『いかレスラー』『地球防衛未亡人』の河崎実。脚本は河崎監督と、円谷プロで『ウルトラマン』シリーズの脚本を多く手掛けてきた右田昌万が共同で担当している。キャラクターデザインは円谷プロで『ウルトラマン』シリーズのキャラクターや怪獣デザインを手掛けたほか、『仮面ライダーウィザード』の怪人デザインも担当した丸山浩。主題歌には、前山田健一が作詞作曲を担当したGeroの“You Can Do It!! 〜夢を追いかけて〜”が起用されている。

■河崎実監督のコメント
「ウルトラマン」「仮面ライダー」「戦隊」シリーズに匹敵するような特撮ヒーローものを作りたい。それは、多くの製作者たちが挑戦してきたことです。
ウルトラマンには「ミラーマン」「アイアンキング」、仮面ライダーには「キカイダー」「宇宙刑事」など数多くの類似番組が製作されました。
そしてその主人公のヒーロー俳優も数多く生まれました。しかし彼らには共通の運命がありました。
それは、変身ヒーローの印象が強すぎて、俳優としての活躍に制限が生まれてしまう、ということです。彼らの悩みは深く、悪役を演じたら演じたでリアリティがないと言われてしまったりするわけです。そして、ヒーロー番組の数だけ、ヒーロー俳優も存在するのです。彼らはごく一部の成功した者を除き、引退して店をやったり、サイン会で糊口をしのいだりと、俳優としては不本意な思いをした人が多くいるというのは事実でしょう。
しかし、彼ら単なる俳優が、本当に怪獣たちと戦わなければならないような状況に追い込まれたらどうなるのか?
米国の「ギャラクシークェスト」の日本版のような面白さのドラマができるだろう。これが本作の製作の動機です。
現在の日本のTV特撮作品は当然マーチャンダイズありきの番組製作であり、危ういネタもカットの現実の中で、映画ならではの皮肉を言いながらヒーロードラマの本質を描けたら、と思いました。
タイトルの「アウターマン」。これは、外部の・外側の、未知の領域の男、という意味です。かつて60年代の海外テレビ映画で「アウターリミッツ」という番組がありました。「ウルトラQ」に影響を与えた作品として有名であり、「未知の時間」としておおいにヒットしました。この「アウター」をいただき、新しいヒーロー名としました。
外側の世界の、未知の男。
これは、「アウターリミッツ」が続いてヒーロー番組になったら、というパラレルワールドであり、私の思うもうひとつの「ウルトラマン」なのです。

このニュースに関するつぶやき

  • いやいやいや、申し訳ないがミラーマンやら宇宙刑事を「類似品」と書くこの記事の上から目線に苛立った。何も解っちゃいねえ
    • イイネ!1
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