同胞の死体処理するユダヤ人が息子を埋葬、タル・ベーラ弟子の初作

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2015年11月13日 22:00  CINRA.NET

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『サウルの息子』 ©2015 Laokoon Filmgroup
映画『サウルの息子』が、2016年1月23日から東京・新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開される。

『第68回カンヌ国際映画祭』でグランプリを受賞した同作は、1944年のドイツ・アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を舞台にした作品。ナチスから選抜され、同胞の死体処理に従事する特殊部隊「ゾンダーコマンド」で働くハンガリー系ユダヤ人のサウルが、ガス室で生き残った後に殺された息子と思われる少年を発見し、ユダヤ教の教義に則って彼を手厚く埋葬しようと奔走する様が描かれる。

主人公のサウルにのみピントを合わせる手法を駆使して同作を作り上げたのは、『ニーチェの馬』などで知られるタル・ベーラ監督の助監督を務めたハンガリー出身のネメシュ・ラースロー。同作がデビュー作となる38歳のラースロー監督は、「本作のアイデアは、第二次世界大戦末期にドイツ軍が結成した部隊“ゾンダーコマンド”によって書かれた資料を読んだことから始まりました。また、私の親族がアウシュビッツで殺されていることも、本作のメガホンをとった理由の一つです」と語っている。
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