引きこもり青年の夢と現実が交錯、舞台『回転する夜』に赤澤燈ら

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2015年11月20日 16:10  CINRA.NET

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左上から時計回りに赤澤燈、西島顕人、安川純平、味方良介
舞台『回転する夜』が、2016年1月30日から東京・紀伊國屋サザンシアターで上演される。

同公演は、昨年に『オズからの招待状』を上演したPONKOTSU-BARON projectによる第2弾公演。2009年に『まほろば』で『第53回岸田國士戯曲賞』を受賞した蓬莱竜太が作・演出を手掛け、自身が所属するモダンスイマーズによって2007年に初演された作品だ。田舎町の豪邸で何不自由ない暮らしを送る引きこもりの青年・ノボルが、夢の中で蘇る過去と現在の狭間でもがきながら社会への恐怖心を克服する姿を、全編石川弁で描く。

今回の公演では、2014年に蓬莱作の舞台『304』を演出し、今年『第22回読売演劇大賞』優秀演出家賞を受賞した和田憲明が演出を担当。キャストにはPONKOTSU-BARON projectの第1弾公演に引き続き、赤澤燈、西島顕人、味方良介、安川純平らが名を連ねている。チケットの一般発売は12月20日10:00からスタート。

■蓬莱竜太のコメント
「回転する夜」を書いたきっかけは高熱を出したからだ。強めの風邪薬を飲んで眠った僕はひどい悪夢を見た。長い長い悪夢からなんとか抜け出し目を覚ました。疲労困憊だった。ところが時計を見ると三分しか経っていないのだ。とても困惑した。朝を二度と見れないような錯覚に陥った。この物語の主人公はある夜から抜けられないでいる。悪夢の中を彷徨い、朝は近づかない。もしかして誰にでもあるのかもしれない。未だに脱出できないある日の記憶が。もう一度リベンジ出来るならどうしますか?

■和田憲明のコメント
正直、今回の企画でこの作品を上演するのには迷いがあった。蓬莱君という作家は、私にとって大事な存在の一人だ。そんな彼の作品を演出させてもらう時には、いつも以上にプレッシャーがかかる。それを出会ったばかりの若い役者たちとやる。さらに、彼らはどうやら、ストレートプレイの経験がないと言う。でも今はこの作品で良かったと思っている。私が蓬莱作品に出会った頃、その頃の作品群に共通して強く流れていた思い、それは今の彼らだからこそ、より共有できるのではないか。そんな挑戦になればいい。今はそう思っている。

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