和歌山県太地町のイルカ追い込み漁を批判的に描いたアメリカのドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ」に反論する映画を、日本人の八木景子監督がつくった。タイトルは「ビハインド・ザ・コーヴ」。八木監督は12月9日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開き、製作の背景を語った。
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八木監督は「色んな動物が食べられている中、どうして鯨だけが?という素朴な疑問から始まった」と動機を述べた。
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「ビハインド・ザ・コーヴ」は、捕鯨と深く関わってきた太地町の元漁師や町長や、同町でキャンプをしていた反捕鯨団体のメンバーなど、捕鯨論争における賛成派と反対派の人々へのインタビューを軸に構成している。八木監督はスポンサーも映画製作経験もないまま、4ヶ月間同町に滞在し、ビデオカメラで撮影した。
また、「ザ・コーヴ」のルイ・シホヨス監督や、主演のリック・オバリー氏、反捕鯨団体「シーシェパード」のリーダーへのインタビューも敢行している。本作は、9月、カナダで開かれた第39回モントリオール世界映画祭のドキュメンタリー部門に正式出品された。
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八木監督は「全ての偶然が数えきれないくらい起こってできた映画。コーヴの主役の人との出会いがあったり、シーシェパードのリーダーもフレンドリーに話しかけてきたりして、相手の意見を聞くチャンスが増えていった。映画を作らされていたという感じで、自分で作ったという自覚がない」と語った。
「ビハインド・ザ・コーヴ」は2016年1月30日(土)から、新宿K’s cinemaにて公開される。
(弁護士ドットコムニュース)
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