【冴え女シリーズ(8)】[女性小説家と男性編集者の場合]最終話(前半)「がんばりましょう2人で」

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2015年12月14日 10:01  キャラペディア

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【冴え女シリーズ(8)】[- 女性小説家と男性編集者の場合 -]

■作品概要
若い世代に絶大な人気を誇る純愛小説家「唯ヶ浜栞」。その実態は山田典子というありきたりな名前な上にだらしない。恋愛小説を書いているも恋愛経験は無し。ある日、編集者の「樹」が「典子」の部屋にやってくる。しかし、あまりの部屋の汚さに打ち合わせは中止。急遽、2人で部屋の片付けをする事に・・・。


●最終話(前半)「がんばりましょう2人で」


藤沢「先生はとりあえずそのぐちゃぐちゃな顔を洗ってきましょうか」

藤沢「あ、そういえば、話を蒸し返すようで申し訳ないのですが」

山田「はい?」

藤沢「先生は姉に盗作されたと思ったのになぜ小説家になったんですか?」

山田「結局・・・私にはこれしかないってことですかね?」

藤沢「というと?」

山田「事件の後、退院した私はしばらくの間、家に引きこもって気力なく生きてました」

藤沢「姉も似たような状態でした」

山田「でも、気づくと私はペンをとって物語を書いていました。恨みつらみを込めてとても醜悪な物語を書いていたんです」

藤沢「それが、日記と一緒においてあったこの小説ですか」

山田「私はひたすら物語を書き続けました。自分がなんで書いているのかもわからずに・・・」

藤沢「・・・」

山田「事件から2年が経った頃、書きあがった作品を見て私は自分の心の醜さに驚愕しました。自分の心の赴くまま書き上げた作品がとても醜いものに仕上がっていたからです」

藤沢「典子さんの恨みがすべてその小説にぶつけられていたんですね」

山田「はい、だからそれを私は戒めにしました」

藤沢「戒め?」

山田「これが私の本当の心ならば、忘れてはいけない、と」

藤沢「それが戒めですか」

山田「あとは、世間に人の紡ぐ言葉なんて所詮嘘の塊だと知らしめてやりたかったんです」

藤沢「というと?」

山田「醜い心を持った私が嘘で紡いだ綺麗な作品を世に認めさせられれば、人から発する言葉は全て嘘で出来ていると証明できると思ったんです」

藤沢「だから純愛小説を書いたんですね」

山田「でも、今日のことで、そんな考えこそ嘘の塊だと気づきました。結局、私が世界を信じられなくなっていただけだったんです」

藤沢「今は?」

山田「藤沢さんのおかげで、もう一度信じてみようと思えました」

藤沢「それならよかったです」

山田「だから、こんな小説も日記も写真たてももう要りません」

藤沢「中の写真も良いんですか?」

山田「はい。今度、加奈ちゃんに会いに行った時に一緒に写真を撮って、おそろいの写真たてを買います」

藤沢「ふふふ、そうですか」

山田「その時はちゃんと藤沢さんも一緒に写真に写ってくださいよ?」

藤沢「僕もですか?」

山田「もちろんです。・・・藤沢さんは・・・その・・・私の誤解を解いてくれた、だ、大事な人ですから」


【冴え女シリーズ(8)】[- 女性小説家と男性編集者の場合 -]最終話(後半)へ続く


●出演キャラクター

藤沢樹(ふじさわいつき)26歳:編集者
山田典子(やまだのりこ)29歳:作家

●声優および制作クリエイター

シナリオ:西尾優一
イラスト:三月涼
男性声優:柊唯也
女性声優:加藤みずき

●アプリ概要

様々なシチュエーション、たくさんのイケメン&イケボ男性との1時間のオリジナルラブストーリー(ボイス&アニメーションドラマ)を集めた、女子のための図書館、もしくは映画館のようなラブドラマアニメーションアプリです。

●アプリダウンロード

App store
https://itunes.apple.com/jp/app/id984016474

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