裏切りのクリスマス「泊まり仕事」と嘘つく不倫夫を後悔させたい

クリスマスや忘年会が続くこの時期、不倫をしている人たちの動きは活発化するそうです。

不倫中というある女性のブログには、プレゼントよりも「2人で過ごす時間と空間が何よりも大切」などと書かれていました。

でも、そんな浮かれた2人の思い出は「証拠」となって、妻の目にとまることも珍しくありません。

ネットにも「『どうしても他の日に移せないから、イブは泊まりの仕事となった』と言われていたのに、メールを見たら不倫相手との『お泊まり』予定だとわかりました。夫の浮気は初めてではありません」ーー。そんな投稿がありました。

離婚するつもりはないと言いますが、浮気を繰りかえす夫を、どうやって懲らしめることができるのか？　原口未緒弁護士に詳細な解説をしていただきました。

A.　一旦は優しく接して、その後・・・・

ご主人への懲らしめですか・・・。

私が、多くの案件を見ていて思うのは、一番旦那様にダメージを与えられるのが、「奥様の浮気」のようですね。ただ、実際に奥様が浮気してしまうと、夫以外の男性と関係を持つわけですから、「不貞行為」をしたことになってしまいます。

「不貞行為」は民法で規定された離婚理由の一つなので、仮に旦那様にばれて、離婚をしたいと言われた場合に請求が認められてしまう可能性があります。この方法は、さすがにリスキーですね。

ご安心ください。浮気以外にもいい方法がありますよ。こんな仕返しはどうでしょう。

まず、いったんは浮気を許したかのように優しく接します。平日は仕事帰りの夫を笑顔でねぎらい、休みの日には家族で遊びに行くなどして、妻や子供たちとの楽しい時間を多く作ります。旦那様に「やっぱり家族っていいなあ」と思わせて油断させることが重要です。

そうして精神的に家族に依存させた状態で、ある日突然、旦那様から家族を取り上げるんです。つまり、別居して、子供たちと会う時間や回数を制限する、という作戦はいかがでしょう？幸せいっぱいの状態から突然、家族と離ればなれになれば、旦那様としては精神的にかなりこたえるはずです。

私の経験上、それほど本気ではなく、軽い気持ちで浮気をする男性の場合、奥様に満たされていない場合が多いように思います。たとえば、お子様が優先になっているとか、子育てや家事に疲れてセックスを拒んでしまったとか、忙しくてご飯を作ってあげられていないとかーー。

たくさんのご夫婦のお話を聞いていて思うのは、そうした、ご飯やセックス、奥様が自分にかまってくれない、いつも不機嫌といったことが、男性が浮気にはしる原因なのではないかということです。 

奥様としては「子どもみたいなこと言わないで！」「そんなことくらい我慢してよ！」と思うかもしれませんが、案外、男性は、女性が思っている以上に弱く、子供っぽいようなんですね。

ご相談者さんは、怒りのあまりすぐにでも別居したいと思っているのかもしれません。しかし、ここでいきなり別居することは、むしろ、旦那様の浮気を助長させる可能性もあります。

いったんは、怒りを抑えて、大人になって、表面上は優しく接してみましょう。そしてどっぷりと家庭に依存させておいて取り上げるというのが、心底、浮気を後悔させるいい方法かと思いますよ。まさにアメとムチですね。

【取材協力弁護士】
原口 未緒（はらぐち・みお）弁護士
東京護士会所属。ココロもケアするカウンセリング離婚弁護士。コーチング・カウンセリング・セラピーなどをもとに、調停・裁判をしないで円満離婚を実現する、『幸せになるための離婚』を提唱しています。
事務所名：未緒法律事務所
事務所URL：https://www.bengo4.com/tokyo/a_13103/l_120986/