【アニメ漫画キャラの魅力】物語の重要人物!?エルリック兄弟の理解者「マース・ヒューズ」の魅力『鋼の錬金術師』

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2015年12月25日 11:10  キャラペディア

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『鋼の錬金術師』の主人公「エルリック」兄弟は、錬金術の「禁忌」を犯した報いとして、「エド」は手と足一本ずつ、「アル」は体全部を失い、魂を鎧に蒸着させて辛うじてその存在を保っています。しかし、その理由は亡き母を慕うあまり、母を復活させたいとの切ない思いからでした・・・。この重苦しい展開に救いをもたらす存在こそが、エルリック兄弟の理解者の一人「マース・ヒューズ」中佐です。彼のノリの軽さ、家族への溺愛っぷりに、エルリック兄弟は「やれやれ」という顔をしながらも、精神的な安らぎを与えられているのです。


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⇒マース・ヒューズとは?(鋼の錬金術師シリーズ)
http://www.charapedia.jp/character/info/5170/


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■「家族」が持つ意味

 この作品、よく考えてみると通常の「家族」がほとんど存在しません。主人公の一家は御存知の通りですし、「ウエンディ」は両親が殺されています。典型的な家族かと思われた「キング・ブラッドレイ」一家も実は“アレ”だったと判明しますし、ノックス医師もイシュバールの良心の呵責から妻と子を避けています。「タッカー」に至っては自らの妻子を実験でキメラに錬成してしまいます。つまり、「ヒューズ」だけは妻子があり、それをこよなく愛するいわば家族の理想形です。それだけに、彼の死による悲劇がより浮き彫りになるのでしょう。

■プロの軍人としての苦悩

 アメストリス軍の軍人の多くは、イシュバール殲滅戦がトラウマとなっています。「ヒューズ」も例外ではありません。軍の命令とはいえ、戦う意志も能力もない女性・子供・老人への虐殺がおこなわれたのです・・・。「ヒューズ」が直接手を下した描写はありませんが、この体験が、彼の中で地下水脈のようにアメストリスという国家のあり方に疑念を抱かせ、遂に「国家錬成陣」の存在にたどり着いた最初の人間となりました。しかし、彼が殺されたのは、その優れた洞察力で「知りすぎた」からでもあります。見るものには、彼が何かとてつもないものに気付いた事が暗示され、以後、生き残った人間は彼が命をかけて伝えようとしたものを解明する事になります。

■死して受け継がれた彼の意志

 主要人物としては最初にホムンクルスの犠牲となった「マース・ヒューズ」。しかし、彼の人となりは「エルリック」兄弟にとって忘れがたいものとなり、「約束の日」の後、「アル」は彼の遺族に報告に出かけています。彼が命をかけて伝えようとしたからこそ、残された者達はあらゆる努力を払い、その謎に挑んだのですから、ヒューズこそが出発点でもあったのです。「エンヴィー」が「ヒューズ」殺しの犯人である事を知った「マスタング」大佐が復讐心に我を忘れそうになるくだりも、「マース・ヒューズ」の存在の大きさを物語っています。


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:ルーデル(キャラペディア公式ライター)

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  • 全27巻の4巻で死ぬという早期退場なのに凄い人気!殺された後、駅のホームでエドに向かって手を振るアニメオリジナルのシーンは泣ける!
    • イイネ!1
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