【冴え女シリーズ(10)】[ドSなイケメン茶道プリンス様]第3話(後半)「全ては客人のためだ」

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2016年01月16日 12:00  キャラペディア

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【冴え女シリーズ(10)】[- ドSなイケメン茶道プリンス様 -]

■作品概要
しずかは幼い頃から、幼馴染で茶道家の「蓮条寺」が師範を務める茶道教室に通っている。小さな頃は仲の良かった二人だったが、成長するにつれて次第に疎遠に。そんなある日、稽古の後で「蓮条寺」から「話がある」と呼び止められるしずか。少し世間知らずの茶道家「蓮条寺」の一途な恋に胸キュンなラブストーリー。


●第3話(後半)「全ては客人のためだ」


しずか「どうしてです?」

蓮条寺「どうしてもだ」

蓮条寺「せめて、最低限の礼儀作法と茶道の知識があれば、贅沢は言わないのだが」

しずか「・・・すでにそれは贅沢では、」

蓮条寺「なんだ?」

しずか「いえ、なんでもありません」

蓮条寺「指摘の仕方をもっと優しく、か」

しずか「なんとかなりそうですか・・・?」

蓮条寺「いや、稽古中にもそのようにした方が良いのかと思案している」

しずか「・・・それは、嬉しいです」

蓮条寺「教えることは難しい。何年やっても、答えがない。それに、私もまた未熟な存在で、鍛錬の最中だ」

しずか「先生・・・」

蓮条寺「甘い顔をすることは簡単だ。事実、初心者や体験講座の生徒たちには努めて優しくしている。それは、私が彼らに求めている段階が低いから出来ること。本気で茶の道を学ぼうとしている弟子にはきちんと向上して、理解を深めてもらいたい。それを求める結果、叱責も飛ぶことになる」

しずか「でも、お茶はおもてなしなのですから。楽しんで学ぶことも、あっても良いのでは・・・?」

蓮条寺「楽しさはときに馴れ合いへと姿を変え、それは不完全な学びを招くことにもなりかねない。必要な緊張感というものはあるのだ」

しずか「・・・」

蓮条寺「楽しむのは、茶会に招かれた客人がすることだ。招く側は心を砕いて、客人を満足させなければならない。茶会を開くのは、自分たちが楽しむためではないだろう」

しずか「そうです・・・」

蓮条寺「我々茶人は、十五分たらずの茶会のために何時間も、あるいは何日もかけて支度を整える。それは自己満足であってはならず、まして自分たちのためではない。全ては客人のためだ」

しずか「はい・・・」

蓮条寺「師範の求める段階が高ければ、弟子はそれに追いつこうと必死になる。結果として弟子は一席ごとに成長していく。私は今のところ、それが最も会得効率が良いと感じている」

しずか「そうだったんですね・・・」

蓮条寺「・・・そういう理由で、稽古の最中は優しくしてやることはできない。が、見合いのときは善処しよう」

しずか「・・・そうして差し上げてください」

蓮条寺「なぜ笑う?」

しずか「いえ、先生のそんなお話、初めて聞いたものですから」

蓮条寺「そうか・・・。それも、そうだな。私もこのような話を人にしたのは・・・初めてだ」


【冴え女シリーズ(10)】[- ドSなイケメン茶道プリンス様 -]第4話(前半)へ続く


●出演キャラクター

蓮条寺泉水(れんじょうじいずみ)25歳:茶道家
野口しずか(のぐちしずか)25歳:家事手伝い

●声優および制作クリエイター

シナリオ:藍沢涼
イラスト:和音ハカ
男性声優:武田直人
女性声優:寺崎まどか

●アプリ概要

様々なシチュエーション、たくさんのイケメン&イケボ男性との1時間のオリジナルラブストーリー(ボイス&アニメーションドラマ)を集めた、女子のための図書館、もしくは映画館のようなラブドラマアニメーションアプリです。

●アプリダウンロード

App store
https://itunes.apple.com/jp/app/id984016474

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