『ハイキュー!!』は週刊少年ジャンプにて連載されている、高校バレーの魅力がギッシリと詰まった作品です。連載当初のキャッチフレーズは「劇的青春」。また、作中では敵味方校共に個性あふれるキャラクターが多数登場し、多くのファンを魅了しています。コミックスの他にも、ノベライズ(小説)や四コマ本も刊行されており、TVアニメ放映は第二期が、前後編形式でTVアニメの総集編が劇場映画として上映されました。また3DSゲームの他にも、バレーボールを題材にした新しいカードゲーム「バボカ」も発売されています。今回は、そんな『ハイキュー!!』から、烏野高校バレー部を率いるコーチ「烏養繋心」の魅力についてご紹介させて頂きます。
【最新アニメランキング】もっともポニーテールの似合う女性アニメキャラ TOP20!⇒烏養繋心とは?(ハイキュー!!)
http://www.charapedia.jp/character/info/6604/
【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■坂ノ下商店の跡継ぎ
「烏養繋心(うかいけいしん)」は、烏野高校男子バレー部へ新しく着任したコーチです。烏野が強豪と呼ばれていた時代の監督「烏養(一繋)」前監督の孫であり、同烏野高校排球部のOBでもあります。
主人公である「日向」や、バレー部及び烏野高生が利用する“坂ノ下商店”の跡取りで、いつもはそこでハタキを手にしたエプロン姿で店番をしています。後に烏野のコーチを引き受ける事で店番の時間が減りますが、その穴埋めをする意味で、朝早くから実家の畑仕事なども手伝うようになりました。
また、町内会のメンバーを集めて練習試合を組んだり、遠征や試合の為に知人や友人にビデオ録画や車を出してもらうなど、後輩でもある烏野排球部の為には、惜しみなく尽力してくれる人物でもあります。
■少し怖目な見た目
金色に染めた髪をカチューシャで持ち上げ左耳にはピアス、目つきは三白眼で鋭く、イライラすると少し言動が荒れる、いわゆるガラの悪い見た目です・・・。この少々怖気な外見の所為で、アニメでは、初めて烏養さんを目撃した「谷地」さんを怖がらせてしまったようです・・・。
余談ですが、烏養さんのピアスは、漫画やアニメにおいて度々その形や数、そして有無さえも変わる事があります。なお、アニメではピアスホールだけが描かれる細かな描写もありました。
■高校バレーへのノスタルジー
烏養コーチは、高校時代のバレー部でのポジションはセッターでしたが、残念ながら万年補欠選手だったと自身で語っています。大学卒業後は母方の店(坂ノ下)を手伝いながら、自ら町内会バレーチームを作り、そこでバレーを続けていました。選手としてはあまり活躍出来なかったようですが、今もプレーするのは大好き。バレーに対しての思い入れや愛着の強さが伺えます。バレー初心者でありながら烏野バレー部顧問を努める「武田」先生から、何度もコーチ就任の説得を受けながらも、その申し入れを「俺は人に教えるなんてガラじゃねぇ」と断り続けます。また、“小さな巨人”を出頭に、強豪と呼ばれていた当時の烏野の名将「烏養」監督の肩書きを、孫である自分に求められている事にも気付いていたようです。
しかし、それ以上に“バレー部”として汗を流していた体育館への思い入れはかなり強く、コーチを断り続けたのも「あそこには青春がつまっている!」というのが最大の理由でした。武田先生に「ノスタルジー」と言わしめたそれこそが、烏養さんが今も大切にしていた“高校バレーの思い出”だったのです。
そして、烏野が音駒と練習試合をすると聞き、俄然ヤル気や闘志が湧き出します。音駒高校とは祖父の代から続く、いわゆるライバル関係。さらに音駒の「中井」コーチとは、高校時代からの敵であり、現在に至るまで旧知の仲。同じベンチウォーマー(控え選手)だった因縁の関係でもあるからです。
武田先生の言葉だけでは信じられない烏養さんは、現在の烏野の実力を見極める為に町内会チームを召集。「日向」らの実力に驚愕します。そして音駒との練習試合では、名将「猫又」監督が作り上げた音駒バレー部に全試合を負け越し、リベンジを誓うことで実質烏野のコーチを引き受ける事になりました。
■信念と決断
烏野のコーチとなった烏養さんは、日向と「影山」2人の“変人速攻”を活かす為、三年の「菅原」をスタメンから外す事をかなり悩みました。先にも触れましたが、自身も補欠選手であったゆえ、三年は高校バレー最後のチャンスである、その口惜しさが誰よりも分かるからです。試合に勝つだけでなく、選手であり、まだ高校生である烏野バレー部員を案じて思いやる優しい人物でもあるのです。
勝ちを望む彼らの強さや貪欲さ知り、烏養さんも彼らに応えるよう自身の持ちうる知識やアイディアを、惜しみなく与えてくれます。武田先生の言葉を借りるなら、烏養コーチは高校や大学時代に後輩指導に長け、相手校の分析も鋭かったとの事。烏野のコーチになってからは、きちんと相手校の分析をしていた事に、周りから“一見ずぼらに見えるのに”と驚かれていました・・・。
選手たちの思い、負ける悔しさも十分に汲み取り、今も一途にバレーを好きでいる事。やはり、それこそが烏養さんの最大の魅力ではないでしょうか?
【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】
★記者:高塔(キャラペディア公式ライター)