【アニメ漫画キャラの魅力】救われぬ者に救いの手を!“ねーちん”「神裂火織」の魅力『とある魔術の禁書目録』

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2016年01月31日 10:40  キャラペディア

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超能力と魔術、2つの異能の力が織り成す名作『とある魔術の禁書目録』。「神裂火織」は、十字教三大勢力のうちのひとつである「イギリス清教」にある「イギリス清教第零聖堂区 必要悪の協会」の一員であり、世界に20人といない「聖人」の一人。さらに「天草式十字凄教」の元女教皇として天草式のメンバーから慕われています。


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⇒神裂火織とは?(とある魔術の禁書目録シリーズ)
http://www.charapedia.jp/character/info/1827/


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■変わった服装の魔術師

 「神裂火織」は、イギリス清教第零聖堂区「必要悪の協会(ネセサリウス)」所属の魔術師で、世界に20人といない「聖人」の一人です。その実力は、ロンドンでも十指に入るほど。ポニーテールに括った黒髪にモデル顔負けのスタイル。そして奇抜なファッションと色気・・・一層魅力的に映ります。

 Tシャツを、へその部分が見えるくらいのところで縛り、ジーンズは、片方を股下まで切ったものを穿いています。靴は西部劇に出てきそうなブーツを履いており、まるで拳銃が収まっていそうなベルトには、神裂の武器である「七天七刀」を差しています。ちなみに、別に魅力的な体のラインを見せつけるためではなく、術式を組むにあたり左右非対称のバランスが最適なためにそのような格好をしています。

 また、同じイギリス清教の同僚である「土御門元春」から、「上条当麻」に恩を返すという名目で、「堕天使メイド」のコスプレをするように迫られ続け、後方のアックアとの激闘の後、ついに「堕天使メイド」をバージョンアップした「堕天使エロメイド」を着る事に・・・。しかし、残念ながら後方のアックアとの戦いはアニメで放送されておらず、小説でも神裂の名誉の為に割愛されています・・・。

■魔法名に秘められた思い

 神裂の魔法名は「Salvare000(救われぬ者に救いの手を)」。彼女が天草式の「女教皇」と呼ばれていた頃、“神様は全ての人を救うほどの力を持つならば、地獄はなぜ必要なのか?”“どうして限られた人しか幸せにならないのか?”“選ばれなかった人は地獄に落ちなければいけないのか?”と疑問に思っていました。彼女が、乗っていた飛行機が落ちた時や暗殺者に狙われた時、また、爆弾で建物の一室ごと吹き飛ばされた時も、他の人は彼女を守り犠牲になり、神裂自身は助かります。結果、「この身に余る力を選ばれなかった者たちの為に使おう。神様が限られた人しか救わないなら、自分が残りの選ばれなかった者たちを一人残らず救う」と決意し、神裂はこの魔法名を名乗っています。

■天草式の歴史から生まれた力

 聖人として力を持つ神裂。自身の持つ2メートルを超える「令刀」という部類の「七天七刀」を使った必殺の抜刀術『唯閃』、そして、鞘の鯉口に収納している鋼鉄のワイヤーを使った『七閃』を主体とした白兵戦を得意としています。

 中でも「七天七刀」を使った必殺の抜刀術『唯閃』は、独特の呼吸法で体を「神を殺す体」に作り変え、聖人の力を引き出して放つ抜刀術ですが、短い時間でしか使用が出来ない為、一撃で勝負を決めなくてはなりません。また、『唯閃』の剣術や術式構成の土台は、天草式十字凄教の技法となっています。

 そもそも天草式十字凄教の術式は、十字架やマリア像を持つだけで処刑されるほどの弾圧を受けていた切支丹が、それでも神を信じる為に編み出した日本独特の術式です。神道の木札を「十字架」に、仏教の仏像を「マリア像」にカモフラージュしてきました。そのように、“十字教”と“神道”と“仏教”が融合した事で、十字教術式で出来ない事は仏教術式で、仏教術式で出来ない事は神道術式で、神道術式で出来ない事は十字教術式で・・・と、術式の弱点を他の術式で補う事が出来るようになっています。

■『とある魔術の禁書目録』の小説では

 ここからは、アニメでは放送されていないネタバレ内容が含まれます。

 天草式は、後方のアックアから「上条当麻」を護衛する為に学園都市に派遣され戦闘になりますが、「上条当麻」は重傷を負い、天草式も負傷してしまいます。その後、態勢を整え再度交戦。しかし、圧倒的な力の前にピンチに陥ります・・・。そこに「神裂」が現れ、聖人同士の戦いに巻き込まないよう、天草式と後方のアックアを引き剥がし、神裂は単身交戦する事に。最初こそ拮抗していたものの、元々の聖人としての素質の差や神の右席としての力により、神裂は次第に追い詰められてしまいます。

 追い詰められながら、神裂は後方のアックアと自分の姿を重ね合わせ、今まで自分が天草式にしてきた事が、神の右席、後方のアックアと何も変わらない事を悟ります。その上で、本当の意味で“仲間”を救い出すにはどうしたら良いのか?を考え実行するのです。それは、アックアとの戦いに巻き込まないよう引き離した天草式のメンバーに向けて助けを求め、共に戦う為に戦場に呼び寄せる事。知らないうちに天草式の人たちを“弱い”と決め付け、天草式に背中を預けなかった自分。すぐ側にあったはずの力に気付く事すらなく、自分の未熟な腕で守ってやるという“傲慢”こそが、今までの悲劇を起こしていた本当の理由だと気付くのです。

 そして、後方のアックアという強大な敵と戦い成長した神裂は、天草式と最後に駆けつけた上条当麻と力を合わせ、後方のアックアを撃破する事に成功します。

 己自身と向き合う事で、再び天草式の人達と共に「新生天草式十字凄教」として歩き始めた「神裂火織」。戦闘面での強さはもちろん、自身の弱さと向き合い修正し前に進もうとする精神面での強さ。この2つの強さこそが、「神裂火織」の何よりの魅力と言えるのではないでしょうか。


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:とあるグリオ(キャラペディア公式ライター【バンタンゲームアカデミー ゲームライター専攻】)

このニュースに関するつぶやき

  • この人確か機械に弱いはずの人だな。
    • イイネ!1
    • コメント 1件

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