【冴え女シリーズ（１０）】[ドＳなイケメン茶道プリンス様]第１１話（前半）「そばにいてくれないか」

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【冴え女シリーズ（１０）】[- ドＳなイケメン茶道プリンス様 -]

■作品概要
しずかは幼い頃から、幼馴染で茶道家の「蓮条寺」が師範を務める茶道教室に通っている。小さな頃は仲の良かった二人だったが、成長するにつれて次第に疎遠に。そんなある日、稽古の後で「蓮条寺」から「話がある」と呼び止められるしずか。少し世間知らずの茶道家「蓮条寺」の一途な恋に胸キュンなラブストーリー。


●第１１話（前半）「そばにいてくれないか」


蓮条寺「知らなかったか？私は・・・こう見えて案外、嫉妬深いのだ」

しずか「嫉妬・・・？」

蓮条寺「お前・・・流也のことをどう思う」

しずか「どうと言うと・・・」

蓮条寺「ずいぶん、仲が良いようだが。どう思っているのだ」

しずか「あの・・・優しい方だ、と」

蓮条寺「そういうことを聞いているのではない」

しずか「先生が何をおっしゃりたいのか、全然わかりません・・・」

蓮条寺「まぁ・・・流也のほうが、良いだろうな」

しずか「え・・・？」

蓮条寺「あいつは次男だし・・・なんの責任もない。付き合う相手としても気楽だ。私のように横柄でもなく、優しい」

しずか「・・・」

蓮条寺「あいつのことが・・・好きなのか」

しずか「えっと・・・流也さんは、素敵な方だと思います。でも、私が好きになってはいけない方だと分かっています・・・」

蓮条寺「好きになってはいけない・・・？」

しずか「私は、いわゆる一般の家の者ですし、次男とは言え、蓮条寺家の方とお付き合いするなんて、そんな厚かましいこと・・・」

蓮条寺「・・・厚かましい、」

しずか「はい。ですから、流也さんに色目を使うなどということは在り得ませんっ」

蓮条寺「・・・お前は何か勘違いをしていないか」

しずか「え？」

蓮条寺「誰が流也の心配をしていると言った」

しずか「でも、」

蓮条寺「流也が誰と付き合おうと勝手だろう」

しずか「・・・でも、先生はお兄様としてご心配なのでは」

蓮条寺「なかなか面白い発想だな」

しずか「違うのですか？」

蓮条寺「違うな。・・・ひとつ、良いことを教えてやろう」

しずか「なんでしょう」

蓮条寺「私の見合いが上手くいかない理由だ」

しずか「・・・それは、先生が女性に対して厳しすぎるからだと、先ほど結論がついたのではありませんか・・・？」

蓮条寺「それだけだと思うか」

しずか「他に何が・・・」


【冴え女シリーズ（１０）】[- ドＳなイケメン茶道プリンス様 -]第１１話（後半）へ続く


●出演キャラクター

蓮条寺泉水（れんじょうじいずみ）25歳：茶道家
野口しずか（のぐちしずか）25歳：家事手伝い

●声優および制作クリエイター

シナリオ：藍沢涼
イラスト：和音ハカ
男性声優：武田直人
女性声優：寺崎まどか

●アプリ概要

様々なシチュエーション、たくさんのイケメン＆イケボ男性との１時間のオリジナルラブストーリー（ボイス＆アニメーションドラマ）を集めた、女子のための図書館、もしくは映画館のようなラブドラマアニメーションアプリです。

●アプリダウンロード

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