『ハイキュー!!』は週刊少年ジャンプにて連載されている、高校バレーの魅力がギッシリと詰まった作品です。連載当初のキャッチフレーズは「劇的青春」。また、作中では敵味方校共に個性あふれるキャラクターが多数登場し、多くのファンを魅了しています。コミックスの他にも、ノベライズ(小説)や四コマ本も刊行されており、TVアニメ放映は第二期が、前後編形式でTVアニメの総集編が劇場映画として上映されました。また3DSゲームの他にも、バレーボールを題材にした新しいカードゲーム「バボカ」も発売されています。今回は、そんな『ハイキュー!!』から、IH宮城予選にて烏野高校と一回戦で戦った常波高校バレー部主将「池尻隼人」の魅力についてご紹介させて頂きます。
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【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】
■中学時代のバレー部仲間
「池尻隼人(いけじりはやと)」は、常波高校男子バレー部に所属する三年生です。ポジションはウイングスパイカー(WS)で、背番号5番の常波高校エーススパイカー。烏野排球部主将の三年「澤村」とは、泉館中学にて同じバレー部に所属していました。ちなみに、中学三年当時の澤村の背番号も今と同じ1番で主将、池尻の背番号も同じく5番です。
■本気の思い
池尻の口癖は昔から「どうせ勝てやしない「や「どうせ弱小だから」と、戦う前から負け腰でいわゆる“本気の思い”ではありませんでした。しかし、中学最後の公式二回戦にて、誰もが「勝てやしない」と諦めムードのまま敗退した時、ひとり「澤村」だけが最後まで本気で戦い、唇を噛み締め悔しがります。そんな「澤村」に対し、試合からの開放感しか無い当時の「池尻」は、少しだけ羨ましくも思っていたようです。
■勝者と敗者
IH宮城予選一回戦にて、池尻の所属する常波高校は烏野と対戦する事になります。そして会場で久し振りに見かけて声を掛けた「澤村」は、「池尻」とは大して変わらぬ身長にも関わらずとても“デカく”見えました。
「ガタイが違う。気迫が違う。多分練習量も違う」
弱小校だからと弱気な発言をしかけた池尻ですが、中学の頃の澤村を思い出し「けちょんけちょんにしてやっかんな」と宣戦布告をするのでした。
しかしその実力は雲泥の差・・・。それでも諦めず、食い下がろうと奮起する池尻や常波高校でしたが、その差はどんどん広がっていきます。試合会場の誰も注目も警戒もしていない自分達に、烏野だけが“本気”で立ち向かってくる事実に、池尻は“実力”以上の差を見せ付けられてしまうのでした・・・。
■思いを託しエールを送る
悔いても嘆いても、高校の部活としてのバレーは三年、いや正味二年ちょっとで終わってしまいます。実力があろうが、どれだけ思いが強かろうが、負けてしまったその瞬間に“終わって”しまうのです。負けてしまった池尻も、確かにバレーをやっていたのです。そして、高校最後の試合を“本気”の思いで戦えたからこそ、勝ち進んだ澤村に心からのエールを送る事が出来たのでしょう。
「俺達もやったよ、バレーボールをやってたよ」
もしかしたらこの言葉は、池尻らの口を借りる形で発せられた、多くの部活経験者に送る“エール”だったのかもしれません。
【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】
★記者:高塔(キャラペディア公式ライター)