【冴え女シリーズ(11)】[マスターの不器用な優しさに]第7話(前半)「想像できるだろ?」

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2016年02月16日 11:30  キャラペディア

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【冴え女シリーズ(11)】[- マスターの不器用な優しさに -]

■作品概要
信じていた親友にずっと好きだった人を取られ、傷心中の蘭。もう恋なんてしないとやさぐれる彼女の心を癒してくれるのは、行きつけの喫茶店のツナサンドとマスターの優士の淹れてくれるコーヒーだった。毒のある優士の言葉に最初はむっとしていた蘭だったが、段々彼の優しさに気づきだして・・・?


●第7話(前半)「想像できるだろ?」


優士「ただ、聞いても、良い気持ちになる話じゃないぞ。もっとも、君よりも不幸な人間がいると知って優越感には浸れるかもしれないがな」

優士「彼女は俺の上司だった。社長の息子だからと周りがヘコヘコする中、彼女は俺を特別扱いしないで、ひとりの部下として扱った。幼い頃から、親の肩書きとこの悪目立ちする外見のせいで、媚びへつらってくる奴の中で育った俺には、それがもの凄く嬉しかったんだ」

蘭 「マスターが好きな人も上司だったんだ。そんな環境で育ったってことはマスターって結構なお金持ち?」

優士「家は、まぁ、確かに大分裕福だった。それは認める。戦前から続く、大企業だからな。彼女は快活で、男相手に一歩も引かない強固な姿勢をかっこいいなと素直に思えたし、男勝りだが、女性らしい繊細さや気品も兼ね揃えていて、休憩中などにふと漏らす笑みは美しかった」

蘭 「私とは全然違うタイプだわ」

優士「あんな女性はそういない。若い俺は彼女にのめりこんだ。彼女が欲しいと思った。彼女に認められたくて仕事を頑張ったし、彼女が好みそうな男になれるように努力した。ただ、彼女が俺を特別扱いしないということは、彼女にとって俺はただの部下のひとりで。そうありたいと思っていたのに、自分が彼女の特別じゃない事が嫌だった」

蘭 「うおぉ、マスター情熱的」

優士「茶化すな。きちんと話を聞け」

蘭 「それでそれで?」

優士「努力のかいがあって、俺は彼女を振り向かせることに成功した」

蘭 「おおおおお」

優士「その事を、俺は大学からの友人に一番に伝えたんだ。ソイツも、彼女と同じで俺を特別視しない珍しい奴だった。ソイツは彼女との事を凄く喜んでくれて、付き合ったばかりだというのに、結婚式のあいさつはぜひ自分にやらせてほしいと言ってきてな」

蘭 「その人の事も、大好きだった?」

優士「ああ、好きだったよ。だから、彼女とソイツを早々に引き合わせた。俺の好きな人同士が仲良くなってくれたら嬉しいって思ったんだ。ふたりはすぐに意気投合して、俺の悪口を俺の目の前で言い出した。やれ頑固だの融通がきかないだの、すぐに怒鳴るだの・・・」

蘭 「わかる! マスターそういうところあるよね」

優士「話続けていいか?」

蘭 「どうぞ」

優士「それから3人で一緒に出かけることが増えてな。もちろん彼女とのデートを楽しむ事も、ソイツとふたりでバカ騒ぎすることもあった。3人でいるときはその時とはまた違った楽しさがあって好きだった。心を許せる人と過ごす時間があんなに幸せだとは思っていなかったからな」

蘭 「なのに?」


【冴え女シリーズ(11)】[- マスターの不器用な優しさに -]第7話(後半)へ続く


●出演キャラクター

関優士(せきゆうし)32歳:喫茶店のマスター
本庄蘭(ほんじょうらん)28歳:OL

●声優および制作クリエイター

シナリオ:久潟椎奈
イラスト:和音ハカ
男性声優:涌井直輝
女性声優:鳥居みのり

●アプリ概要

様々なシチュエーション、たくさんのイケメン&イケボ男性との1時間のオリジナルラブストーリー(ボイス&アニメーションドラマ)を集めた、女子のための図書館、もしくは映画館のようなラブドラマアニメーションアプリです。

●アプリダウンロード

App store
https://itunes.apple.com/jp/app/id984016474

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