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スポーツ選手の選手寿命が伸びたのはなぜ?影の立役者は実は…

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2016年02月16日 14:11  スタディサプリ進路

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スタディサプリ進路

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スポーツ医科学、リハビリ、栄養学などすべてが進化

2015年10月、最後まで第一線で戦ったプロ野球の山本昌投手が50歳で現役を引退した。ほかにも、サッカー・三浦知良選手は47歳、スキージャンプ・葛西紀明選手は43歳など、日本スポーツ界で40歳を過ぎても活躍する選手は、ここ20〜30年で着実に増え続けている。

一体、どうしてなのだろうか?

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(https://shingakunet.com/journal/wp-content/uploads/2016/02/sport_02.jpg)

50歳という年齢の高さに驚いた人も多いのでは?


日本男子レスリングのオリンピックメダリストやサッカー・Jリーグのトレーナーを務め、現在は了寺大学の健康科学部整復医療トレーナー学科の教授である野田哲由先生にその理由を伺った。


「まずはスポーツ医科学の進化ですね。たとえば『タバタトレーニング』を知っていますか? 自転車こぎなどの運動を20秒間全力で行い、10秒間休むことを8セット繰り返すと、持久力や中距離能力アップにとても効果があることがわかっています。長野五輪金メダリストの清水宏保選手らが取り組んでいたことでも有名です。1996年に田畑泉先生(現立命館大学教授)の研究チームが論文を発表したのをきっかけにアメリカを中心に評価され、日本にも逆輸入されました(※)」


今、トップアスリートと大学などの研究者が協力して「なぜそのトレーニングをするのか」「本当に効果があるのか」といった研究が盛んに行われ、トレーニングの理論や手法はますます進化しているそうだ。

また以前はケガや故障をした後の治療やリハビリが十分できず、引退を強いられる選手が多かった。

これについても技術やノウハウが蓄積され、復帰できるケースが増えた。

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(https://shingakunet.com/journal/wp-content/uploads/2016/02/sport_01.jpg)

さらにスポーツで力を発揮するための栄養面の研究や、プレッシャーやスランプに打ち勝つためのメンタルトレーニングのノウハウも普及している。


「こうしたことを背景にセルフケアできる選手が増えたことが、実は選手寿命が伸びた一番の要因だと思います。実力を高めるために必要な勉強をし、練習メニューや栄養管理のプランを自分で考え、ストイックに実践できる選手は長く続けられるのです」


自己管理できる選手を育てる「教育者」=トレーナー

野田先生は、「自己管理できる選手」が増えた背景には、スポーツトレーナーの果たす役割も大きかったという。トレーナーの仕事というと、ケガのケアやマッサージ、練習計画の立案などをイメージする人が多いかもしれない。

でも本当に重要な仕事は、選手のマネジメントと教育だという。

例えばある選手がケガをしている場合。

監督はトレーナーに「いつ復帰できるか?」と聞いてくる。

そこでトレーナーは治療計画を立て、明確な時期を示さなければならない。時には監督と意見が対立することもあり、選手を守るために監督を説得する交渉力も必要になる。

一方では選手に治療計画を理解し、納得してもらい、前向きな気持ちでリハビリなどに取り組めるように見守らなければならない。まさにマネジメント力が問われる仕事だ。

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(https://shingakunet.com/journal/wp-content/uploads/2016/02/sport_05.jpg)


「トレーナーは選手のマッサージやストレッチをするため、選手にとても近い位置にいます。だから愚痴を吐き出させ、不満を取り除き、リラックスさせる役割があります。ただし公私混同しないことが重要。友達感覚になってしまうのは絶対NGです」


だからこそ忘れてはならないのが選手の教育者としての立場なのだ。


「選手との信頼関係を築くには、人柄も重要。トレーナーは人間性を磨く必要もあります。選手の意識改革を手助けし、セルフコンディションができる選手を育てられれば、選手にもチームにもその競技全体のレベルの底上げにも貢献できる。そこにトレーナーの仕事の本当の魅力があるのです」


と野田先生。

国家資格を取得し、スポーツ専門の就職先を探すことが第一歩

では、この仕事を目指す高校生はどうすればよいのだろうか?


「まず鍼灸師や柔道整復師の国家資格を取得してください。看護師、あんまマッサージ師、理学療法士なども有効です。追加で取れるならアスレチックトレーナー資格も役に立ちます」


資格取得後はスポーツトレーナー経験のあるオーナーが開業する接骨院や施術院に就職して修業したり、プロスポーツチームの募集するトレーナー職に応募したりしてチャンスをつかむことが第一歩となる。

そしてなにより、「スポーツが好き」「スポーツ選手を支えたい」という気持ちがあることが長続きする秘訣だという。

トレーナーの仕事の本質はまだあまり知られていない。

だからこそ今から目指すなら「自己管理できるスポーツ選手を育てる教育者」であることを目標にしてほしい。

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(https://shingakunet.com/journal/wp-content/uploads/2016/02/sport_03.jpg)

そう考えると、この仕事がますます魅力的なものに思えてこないだろうか?

***
※参考文献:「タバタ式トレーニング」田端泉著、(株)扶養社

このニュースに関するつぶやき

  • この記事を見ると、近鉄監督時代の鈴木啓示がどれだけ無能だったかがよくわかる。
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  • 根性主義のバカによる糞の役にも立たない練習が消えたからじゃね?
    • イイネ!12
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