※この作品は、キャラペディア公式無料アプリ【冴えない女子が一時間で告白されるハズがない!?(ボイス&イラストアニメーションドラマ集)】に収録されている作品およびストーリーの一部となります。同作品を、「声優&イラスト」付きのアニメーションドラマとしてご視聴されたい方は、是非無料アプリ【冴えない女子が一時間で告白されるハズがない!?】をダウンロードしてお楽しみ下さい。詳細は↓から。
キャラペディア公式無料アプリ【冴えない女子が一時間で告白されるハズがない!?】【冴え女シリーズ(11)】[- マスターの不器用な優しさに -]
■作品概要
信じていた親友にずっと好きだった人を取られ、傷心中の蘭。もう恋なんてしないとやさぐれる彼女の心を癒してくれるのは、行きつけの喫茶店のツナサンドとマスターの優士の淹れてくれるコーヒーだった。毒のある優士の言葉に最初はむっとしていた蘭だったが、段々彼の優しさに気づきだして・・・?
●第11話(後半)「トリガーを引いたのは」
蘭 「そ、その説はご迷惑おかけしました。落ちこみすぎてて、ずっと俯いてたから、マスターの顔ちゃんとみてなくて……」
優士「落ちこんでた君はもはやそこにはいなかった。口いっぱいにツナサンドを食べて幸せそうに微笑んで……。思えば、面と向かって全身全霊で美味しいと伝えられたのは初めてだったな。最初は驚いたが、素直に嬉しかった。喫茶店をやっていてよかったと思ったくらいだ」
蘭 「な、なんだかそんな風に言われると照れちゃうんだけど」
優士「それに気を良くして君の話を聞いてやろうと思ったのが、俺の運の尽きだったな。まさか君がこんなにやかましい子だとはあの時は想像もしていなかった」
蘭 「そ、そんなにやかましい?」
優士「やかましいさ。過去を引きずって淡々と静かに毎日を過ごしていた俺の心に、君が音と光を加えたんだ。おかげでうるさくて仕方ない。ただ、悪くないうるささだと最近は思ってる。コーヒーを淹れながら、ふと、また君は悪い男に引っかかってるんじゃないだろうかとか、しばらく店にこないと、いい恋をしているのかもしれないなどと考えたりもした」
蘭 「し、知らなかった……マスターの日常にそんなに私が食いこんでたなんて」
優士「俺も知らなかったよ。思い返すまで気づかなかった。そのくらい日常に君が溶けこんでいた」
蘭 「そっか、そう、なんだ……な、なんでいまさらそんな話を聞かせてくれたの?」
優士「ふむ、どうしてだと思う?」
蘭 「え、えっと……」
優士「言っておくが、トリガーを引いたのは本庄君だぞ?」
蘭 「え、わた、私!? わ、私マスターに何言ったっけ?」
優士「君にとっての俺はなんだ?」
蘭 「マ、マスター……そんな真剣な目でみつめられたら困っちゃう。ただでさえマスターかっこいいのに、口が悪くないマスターなんてただのイケメンじゃない」
優士「なんで困るんだ?」
蘭 「え!? だってイケメンに見つめられたら誰だって照れちゃうわ。マスター相手にドキドキしちゃうなんて私変。だって、マスターは私にとって、気の許せる近所のお兄さんとかそういう感じだったの……。の、はずなの……。あ、だから彼女を紹介されたら、マスターを取られちゃうみたいで嫌だったのよ。あー、やっと納得いったわ。そうよ、私にとってマスターはお兄さんなんだわ」
優士「本庄君が妹だと困る。物凄く困る」
蘭 「私がお兄さんみたいに思う分にはいいじゃない」
優士「いや駄目だ」
蘭 「え、なんで!? 妹みたいに甘えちゃ駄目ってこと?……そうよね、私はただのお客さんだもの。身内みたいに甘えられたらマスターも嫌よね」
優士「そういう意味じゃない」
蘭 「だったらどういう意味よ?」
優士「答えは君が出すべきだと思う」
蘭 「私が?」
優士「俺は本庄君に抱く感情がなにかわかった。君だって本当はわかってるんだろう?」
蘭 「なんの、こと?」
優士「相手が俺だから気づかないふりをしている。今の関係を壊すのが怖いんだ、君は。お互い、意地を張るのはそろそろやめよう」
【冴え女シリーズ(11)】[- マスターの不器用な優しさに -]第12話(前半)へ続く
●出演キャラクター
関優士(せきゆうし)32歳:喫茶店のマスター
本庄蘭(ほんじょうらん)28歳:OL
●声優および制作クリエイター
シナリオ:久潟椎奈
イラスト:和音ハカ
男性声優:涌井直輝
女性声優:鳥居みのり
●アプリ概要
様々なシチュエーション、たくさんのイケメン&イケボ男性との1時間のオリジナルラブストーリー(ボイス&アニメーションドラマ)を集めた、女子のための図書館、もしくは映画館のようなラブドラマアニメーションアプリです。
●アプリダウンロード
App store
https://itunes.apple.com/jp/app/id984016474