【アニメ漫画キャラの魅力】冷酷な爆弾魔(ボマー)「ゲンスルー」の魅力とは?『HUNTER×HUNTER』

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2016年02月28日 10:11  キャラペディア

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『HUNTER×HUNTER』のグリードアイランド編で、「ゴン」達がゲームクリアする為に最後に立ちはだかった強敵「ゲンスルー」。一つ星ハンターをも凌ぐ念能力者である彼は、単純に冷酷な殺人鬼としての悪の役割だったのでしょうか?今回はそんな「ゲンスルー」の魅力についてご紹介いたします。


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⇒ゲンスルーとは?(HUNTER×HUNTER)
http://www.charapedia.jp/character/info/18002/


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■「グリードアイランド」のボスキャラ

 『HUNTER×HUNTER』は主人公「ゴン」の成長物語です。そして、男の子が成長する為には、たちはだかる「父性」を克服する事が必要ですが、彼には父親が実質存在しません。念能力者としての修行を通じ、さまざまな敵を倒すのは「父性原理の克服」に他ならないのです。いわゆる「グリードアイランド編」における「父性原理」はレイザーであり、最後の敵である「ゲンスルー」なのでしょう。

■倒すに足る強さ

 「ゲンスルー」は体術による戦闘能力も一流な上、掴んだものを爆発させる「一握りの爆薬(リトル・フラワー)」や「命の音(カウントダウン)」という恐ろしい能力の持ち主です。しかも、子供という理由でゴンを過小評価するような事もなく、油断による自滅要素もありません。それだけに、カードのルールを最大に駆使したゴン達の策略が光るのです。

 カードは特殊なアイテムになるからこそ価値がある、というグリードアイランドの固定観念を覆す発想には意表を衝かれた方も多かった事でしょう。もっとも、その実行には決して甘いとはいえない「ゲンスルー」の予測を上回る「ゴン」の“狂気”が必要でした。

■実は仲間思い

 目的の為には他人の命は鴻毛より軽い「ゲンスルー」。しかし、チームを組む「バラ」や「サブ」に対しては強い仲間意識を持っています。危険が伴うサイコロ振りを自分もおこない、「リスクを負う時は一緒だ」と言ったり、敗北後に自身の治療よりも「バラ」や「サブ」の治療を優先してくれるように懇願した事も。悪人をステレオタイプに描かないという作者の意図を感じます。

■二つの意味で最後の存在

 「ゲンスルー」は『HUNTER×HUNTER』において、“二つの意味”で最後の存在と言えます。「キメラアント編」は、敵はもはや人間ではありませんので、今のところ彼は人間としては最後のボスキャラでした。また、この作品の人気のひとつは、強大な敵に対していかに頭脳戦で立ち向かうか?という要素。キメラアント編では、他の少年ジャンプ作品と同様に量的な強さで勝負が決してしまう事が多くなり(ゴンがピトーに勝ったのも量的な強さでした)、ゲンスルーは最後の“『HUNTER×HUNTER』らしいボスキャラ”であるとも言えるのです。ファンの中でも、「キメラアント編」より「グリードアイランド編」を評価する人が少なくないのは、こういった要素もひとつの要因かもしれません。


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:ルーデル(キャラペディア公式ライター)

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  • なかなか面白い視点。冨樫作品は頭脳戦や心理戦をメインにしだしてから急激に筆が遅くなった印象がある。幽白の異能バトルあたりからかな
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