「マトリックス」のアンディ・ウォシャウスキー監督が、性同一性障害を告白した。兄で同じく映画監督のラリー・ウォシャウスキーも性転換を行い、ラナ・ウォシャウスキーと名前を変えて、女性として人生を再出発させているが、アンディもそれに続き性転換手術を行い、リリー・ウォシャウスキーとして生きていくことを明らかにしている。
リリーはウィンディ・シティ・タイムズ紙に声明文を発表しており、その中には「私は性同一性障害で、性転換手術を受けました」「友人や家族にもそのことを告げました。ほとんどの仕事仲間ものそのことを知っています。みんなそのことについて何の問題もありません。私の素晴らしい姉のおかげで皆すでにこのことを経験しているというだけでなく、素敵な人たちですからね。妻と友人たち、家族たちの愛のあるサポートなしで、私は今日ここにいることはできなかったでしょう」と綴られている。
リリーが今回、自身の性同一性障害を告白するきっかけとなった出来事は、あるレポーターがその事実を公の場に暴露すると脅して来たことであったようだが、このことだけでなく、過去1年間にわたりこの事実を暴露するといった脅迫メールを何通も受け取っていたことも明かしている。
リリーの声明文は「衝撃の性転換ウォシャウスキー兄弟、姉妹になるII」というタイトルから始まっており、次のように続けている。
「ここ数年間の間、私が待ち続けたニュースのヘッドラインはこれでした。今までひどい軽蔑のまなざしに憤慨しながら。何度かこのニュースは流されるところでした。私のエージェントからの脅迫メール、出版直前の『アンディ・ウォシャウスキー性転換』ストーリーに対するコメントをリポーターたちは聞き出そうとしてきました」
「私に意に反するこれらの脅しに対して、私は声明文を準備していたのです」
しかし、公に話すことを嫌いながらも、自分自身の立ち位置を心地よいものにするためにいつかは自身が性転換したことを話さなければならないと思ったのだという。
「姉ラナと私は、メディアに話すことを避けてきました。私はアート論を語ることが苛立つほどつまらないことで、自分自身について話すことなど完全に癪にさわることだと感じています。でもどこかの時点で公にしなければならないとは思っていました。私は気持ちを整理するためにも少し時間が必要だっただけなのです」
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