【結婚×アニメ・漫画】“結婚”の意味について『ドラゴンボール』の「チチ」から考えてみた。

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2016年03月13日 10:00  キャラペディア

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言わずと知れた鳥山明さんの大ヒット漫画『ドラゴンボール』。多種多様なキャラクターが登場し、爽快なアクションシーンや冒険活劇という部分が前面に押し出されています。もちろんそれがあったからこその大ヒットなのでしょうが、今回は、『ドラゴンボール』からはあまりイメージできない“結婚”という視点で、主人公「孫悟空」の妻、「チチ」を通して考えてみたいと思います。


“結婚”の意味について『めぞん一刻』の「五代祐作」から考えてみた。


⇒チチとは?(ドラゴンボールシリーズ)
http://www.charapedia.jp/character/info/14288/


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■恋愛から結婚に至るまで

 チチと言えば父牛魔王の一人娘で、箱入りと言っていいほど大切に育てられてきました。そんな純粋なチチは、幼少期に出会った孫悟空との「嫁にもらう」との約束をずっと信じ続けます。大人になったチチは、天下一武道会に匿名で出場し、半ば怒りながら悟空に約束を思い出させ、念願のプロポーズをゲットします。一途に想い続け、人生の大切な決断の時には覚悟をもって挑む。チチの並々ならぬ結婚への意気込みが窺えます。

■出産、そして育児

 悟空と結婚したチチは、悟飯と悟天という可愛い子宝に恵まれます。戦闘やサバイバルといった面では世界一、いや宇宙一頼りになる夫ですが、実生活の「お金を稼ぐ」といった面においてはかなり厳しいと思われます。夫の長所が生かせるのは、格闘技による泥棒退治、瞬間移動による引っ越し、気功砲による野山の開拓(ただし細かい作業は不可)くらいでしょうか・・・。普通の家庭の何倍もの食費がかかるであろう孫家。お金は自分の父である牛魔王にかなり頼っていたようです。チチが長男「悟飯」の教育に熱心になるのは必然かもしれません。その熱を次男「悟天」に注ぐには気力が尽きたのか、それとも長男の経験を活かして教育方針を転換したのか、うってかわって悟天はのびのびと育ちました。まったく違う育ち方をした兄弟ですが、兄弟仲はとても良く、子供たちにとっても非常に良い子育てだったのではないでしょうか。

■結婚して得たもの

 教育ママとしての面が目立つチチですが、決して夫を愛していないわけではありません。長男出産前には人並みにデートや新婚生活を満喫。結婚してからも、一家の危機にはやはり大黒柱である夫を一番頼りにしています。天下一武道会というたくさんの人の前でも、決して恥じらう事なく夫の名前を叫び応援します。また物語の後半では、夫は若いままでチチは老いていますが、よく信頼し合いお互いを気遣っているのが所々で窺えます。大切な子供たち・孫達はもちろん、彼女が結婚によって得たものは、間違いなく“幸せ”と呼べるものでした。

 おそらく結婚する前から、悟空に「社会人としてお金を稼ぐスキル」が乏しかった事は、薄々チチも気付いていたでしょう。それでも好きな相手と一緒になり、温かい家庭を持つという事は、チチにとって“裕福な暮らし”以上に価値のある事なのです。何が譲れないポイントで何を妥協するかは人によって様々ですが、少なくとも彼女の楽しそうな笑顔や孫家の皆の元気な姿を見る限り、やはり“結婚”というのは良いものなのだと思うのです。


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:神龍(キャラペディア公式ライター)

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  • 悟空に格闘技だけじゃなく、読み書きを教えたり修行の一環として牛乳配達のバイトや農地の耕作をさせてた亀仙人は間違ってなかったが本人はその甲斐もなく…
    • イイネ!3
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