スーパーカーレースがまさに“スーパー”に!? GT3車両のBoP撤廃を発表

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2016年04月04日 18:31  AUTOSPORT web

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2015年のSCRの様子。GT3カー本来のパフォーマンスが発揮されたらどんなレースになるだろうか?
2014年からスタートしたGT3カーをメインとしたスポーツカーレース『スーパーカー・レースシリーズ(SCR)』は1日、2016年シーズンに向け、FIA-GT3車両のバランス・オブ・パフォーマンス(BoP)を撤廃するユニークなアイデアを発表した。

SCRはシフトの竹内浩典代表が中心となって2014年に立ち上げられたシリーズで、ヨーロッパのGTカーレースを参考に、ジェントルマンドライバーが参加しやすいレースとして行われている。メインカテゴリーは、世界中で幅広く活用されているGT3カーで、その他にもポルシェカレラカップカー、フェラーリチャレンジ等の車両が参戦している。

そんなSCRの2016年シーズンは、6月4〜5日に第1戦を、8月20〜21日に第2戦を富士スピードウェイで開催する予定だが、シリーズ開催に先立ち「3年目となる2016年は、さらに魅力あふれるレースシリーズを目指すべく、クラスIに参戦するFIA-GT3規格車両のリストリクターおよび車両重量に関するBoPを撤廃することを決定いたしました」と、GT3カーのBoPを撤廃すると発表した。

「このことにより、各スーパーカー本来の性能を大いに発揮できると同時に、富士スピードウェイ のメインストレート上においては300km/h超のハイスピードバトルの展開が期待できます」とSCRはリリースの中で綴っている。

GT3カーはBoPを施すことによって各車の性能を均衡化しているが、多くの車両がスーパースポーツカーをベース車としており、市販車よりもトップスピード等で遅くなっている場合がある。BoPを撤廃することでSCRが目論むとおり、ストレートで300km/h超のパフォーマンスを発揮する可能性がある。

このBoP撤廃について竹内代表に聞くと、下位クラスにあたるワンメイクカップカーが、GT3よりもストレートスピードで上回ってしまうことが理由のひとつだという。また、純粋に「せっかくジェントルマンドライバーが高いお金を払ってマシンを買ったのだから、本来のパフォーマンスを出させてあげたい」というのも理由だとか。

気になるのは、BoPを廃することでベース車の性能差が顕著に表れ、“ひとり勝ち”状態になってしまうのではないかということだ。ただ、これについては「主催者とエントラントで相談して調整する」という。

GT3カーのBoP撤廃は、世界でもあまり例を見ないものであり、GT3をリリースしているメーカーも、BoPありきでマシンを製作している部分もある。いったいどんなレースになり、どんな速さになるのか。今年のSCRは必見といえるかもしれない。

このニュースに関するつぶやき

  • やはり�⡼�������ݡ���スーパーカーレースの性能調整は無しがいいですが勝つ車両が偏ってしまってはつまらなくなる
    • イイネ!2
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