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【イベントレポート】ワコール「カラダとココロの親子ワークショップ」は“ツボミ娘”と母親の処方箋

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2016年04月15日 10:32  MAMApicks

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日増しにコナマイキになる新小6の長女。しかし、一応お風呂には、ほぼ毎日一緒に入っている。せめてお風呂でコミュニケーションをとらねば、という焦りがあるからだが、自己主張の強い次女(5歳)が、「かまって!」攻勢をかけてくるので、おとなしい長女との会話は遮られがち……。

入浴時、「また背が伸びたね〜」と言いながら、ふと気づくと、あら、少し胸が膨らみ始めている。けれど、もちろん(?)そのことには触れない。自分もどうしたかの記憶もないし、膨らんできたといっても、ほんのちょっとだし、ブラをつけ始めるのも中学くらいになってからでもいいだろうし……と考えていた矢先、下着メーカーのワコールが、「カラダとココロの親子ワークショップ」を開催すると知り、参加することになった。

同社は小4〜中2の女子とその保護者を対象にした下着教室「ツボミスクール」を2001年から実施している。今回の催しは、その「ツボミスクール」と、心理学者の先生(法政大学文学部心理学科 渡辺弥生教授)によるワークショップという2部構成。

カラダのこともさることながら、「ああ言えばこう言う」生意気盛りで、相性が合わないのかなぁ、とひそかに悩んでいた長女との距離を縮められるかもしれない ――そんな期待を込めて会場に足を運んだ。



■9〜14歳の女の子は“ツボミちゃん”
イベント当日は、第一部の「ツボミスクール」からスタート。
「私たちはすべての女性を花にたとえています。大人は素敵に咲いている状態だとすると、9〜14歳はその準備中。なので“ツボミちゃん”と呼んでいます。素敵な女性になるための準備をしましょう」と、「ツボミスクール」の狙いを説明。

スライドを見ながらのレクチャーは、これからどんどんからだが変化するツボミちゃんたちに「恥ずかしがることはないんだよ」というエールにあふれていた。

ワコールの調査によると、今どきの女の子はバストの成長も早まっているそうで、バストが膨らみ始めている子は小5ですでに63%もいる。なのに、ブラ着用率は30%とか。

そもそも小5で3割がブラをしていることにびっくりしたのだが、ブラには成長途中のバストを守るという大事な役割があり、「膨らんでいるのに着用していない」ことが問題なのだそう。「正しく測って、自分のからだの成長に合わせた下着をつけることが大切」なのだそう。



【関連リンク】
ワコール ツボミスクール
http://www.wacoal.jp/company/tsubomi/

■「ココロ」のワークショップで気持ちのすれ違い解消なるか?
「ツボミスクール」の後は、法政大学教授の渡辺弥生先生による「ココロ」のワークショップ。渡辺先生は『子どもの「10歳の壁」とは何か? 乗りこえるための発達心理学』(光文社新書)などの著書もあり、子どものココロの研究の第一人者だ。

「ツボミスクール」は親子同席でのレクチャーだったが、ここからは子どもだけの席、母親だけの席、と分かれて着席。

「イライラが急に起こってきたらどうする?ストレス解消しようとすればするほどイヤな気持ちになることない?できれば楽しい気持ちでいたいよね」と、渡辺先生。そりゃそうですけど、なかなかそれが難しく……。周囲の母たちもうなづいているので、どうやらみんな状況は同じのようだ。


そんな私たちに(子どもにも)、先生が最初に指示したのは、「気持ちについての言葉を、3分間に思いつくだけ付箋に書いていく」こと。「ワクワク」「ドキドキ」「悲しい」……などなど、7つくらいはサクサク書けたが、それ以降は意外に考え込んでしまった。が、なんとかひねり出す。

渡辺先生によると、これらの気持ちは4種類に分類できるという。軸は「エネルギー」と「気持ち」の2つで、それぞれ、「大きい」「小さい」、「心地良い」「心地良くない」となり、組み合わせると4つのマトリックスになる。


このマトリックスのパネルを1人1枚配布され、そこに先ほど書いたさまざまな「気持ち」を、4つの近い部分に張り付けていく。

各自、貼り付けたパネルを、同じテーブルの人同士で見比べて、「違うところ」「似ているところ」など気づいたことを言い合う。私のテーブルでは全員が「ドキドキ」を書いていたが、私は黄色部分(エネルギーやや大、心地よい)だが、別のお母さんは紫(エネルギー小さく、心地よくない)だったりと、貼り付けた場所が微妙に違うのが面白い。



■同じ「イライラ」でもエネルギーが違う母と子
「子どもの、見たいよね」とお隣さんと話していたら、渡辺先生が「では、お子さんとお母さんと比べてみましょう」。


ある親子は「イライラ」の場所は、子どもはエネルギーマックスの赤の部分にあるのに、母はエネルギーが小さい紫の位置。渡辺先生が「お母さんは日々イライラしているので、エネルギーは大きくない」とコメントすると、みな爆笑。そうそう、母の「イライラ」は日常化しているのである。

渡辺先生は「自分の気持ちをゆっくり考えたことがないと思いますが、親子だけでなく友人同士としゃべるうえでも、気持ちに関する言葉をたくさんもっていたほうが、豊かに暮らせますよね」という。たとえば「むかつく」しか知らないと、すべてが「むかつく」で表現されてしまうのだ。

さらに、人によって「ドキドキ」「イライラ」の使い方が違うということを知っていると、相手に対して理解が進む、とも。

「人は気持ちが行ったり来たりするもの。お母さんに何か言われて黄色(エネルギー大きく、心地よい)だったのに、急に紫(エネルギー小さく、心地よくない)になったりすることも。なぜそうなるのか知っておくと、改善することができます」と渡辺先生。
なるほど!これって、対・夫にも応用できそう(笑)

ちなみに、私は18個の感情が出たが、娘は6個とじつにあっさり。中でも、私は「びっくり」、娘は「おどろき」を、同じ真ん中の位置に貼っていたことに驚いた。正反対の性格だと思っていたので、「感情が似ている?」と、なんだかうれしくなってしまった。

■「まずは共感する一言を!」に反省しつつ、深くうなづく
次のワークは「聴くスキル」。母に配布された2種類のワークシートには、子どものセリフが書かれており、それに対して、母としてどう応えるかを書き込むもの。ひとつは「花子ちゃんと帰る約束をしてたけど、明子ちゃんと遊びたかったから二人で帰って来ちゃった」というもので、私が書いたのは「花子ちゃんにちゃんと謝っておこうね」。


じつは、多くの人が「なんで、そんなことしたの」「花子ちゃんの気持ちになってごらん」「謝ろう」というコメントで、渡辺先生によると、これらはベストな答えではないそう。そうではなく「わかる、わかる、どうしていいか迷っちゃうよね」と共感してから、「どうしたらよかったのかな」と考えると、しみじみ話し合えるようになるという。

ワークに登場した親子のやりとりの例を、ワコールのスタッフがロールプレイで実演すると、スマホをいじりながら応える母親を演じた様子に、会場の子どもからは、「聞いてほしいのに聞いてくれないから、もっといやなことになりそう」との声が。

渡辺先生も「話すことができないからコミュニケーションがとれない、と考えがちだけど、じつはよく聞ける人が少なすぎるんです。聞いてくれる人がいないから『私の話はおもしろくないんだ』と、話さなくなってしまう」と指摘し、「聞く」ことの大切さを力説する。

例えば「いじめられた」と子どもに言われたとき、「いつ?どこで?誰に?あなたが悪いんじゃないの?」とバンバン尋問されるように言われたら、子どもはいっぺんにイヤになってしまう。親が自分の価値観や気持ちを先に言ってしまうと、子どもは言いづらくなる。言っても怒られたり、「こう言われるかも」と思ってしまったりして、言わなくなってしまう、という。

「まず、共感する一言を入れることがとても大事。
大人も同じですよね。帰宅して『今日疲れたー』と言ったら、旦那さんが『疲れたよね』と言ってくれると、ほっとしますよね」との渡辺先生の言葉に、まさに!と、首がもげるほど深くうなづく私であった。

自分が欲することを、まずは自分がしなくては……と、反省したのは言うまでもない。

■「目を見て聞くのが大事」なのは百も承知だが……
さらに、単に共感するだけではなく「からだのしぐさも大事」ということで、
具体的に、
 【1】相手の方にからだを向け
 【2】相手の目を見て
 【3】うなづく
ことを教わる。

「何か言ったときに反応してもらえると、関心を持ってもらえたと思える。感心を持ってもらえるということは愛されていることにつながる。その意味で注意を向けることは大事。作業中でも一度手を止めて注意を向けてあげましょう」と渡辺先生。

はい、パソコンを見ながらナマ返事はしないようにします。顔を見ずにうなづかないようにします……と、思うものの、これはなかなかハードルが高いような。

解決策としては、子どもが学校などに行っている間に、集中してもろもろを処理し、子どもが帰宅したら相手ができるよう、効率の良い生活スタイルを作り上げるしかなさそうだ。

そして最後に、渡辺先生は「自尊心」について話してくれた。
「いい子になりたい、テストでいい点数をとりたい、と思っている子は多いかもしれないけれど、いつも一番を目指していると、疲れちゃうでしょ?そうではなく、まあ、自分はこんないいところあるし、まあ、いいんじゃない、と思うと自信を持てる。人と比べるのではなく、昨日の自分と比べてみよう」

スライドには「"Verry Good"から"Good Enoufh"(まあ、こんなもんで)」という言葉が映し出されていた。


渡辺先生のお話しの後、ワコールのドキュメンタリームービーを観て、一人ひとりが本日の感想を述べ合って終了した。ムービーは本物の親子が登場するもので、「娘の理想の相談相手は母親。娘さんのほんとうの声に耳を傾けよう」というメッセージが込められている。

初めて観たが、気持ちを打ち明けられない娘さんがせつなくもあり、でも自分もそうだったよなあ、と、自分の過去に戻ってしまい、母として成熟しきれていない我が身を反省したのであった。


Her True Stories|ワコール
http://www.wacoal.jp/herstory/
■感想タイムで涙ぐむ母に、私も……
参加者の感想を聞いていて感じたのは、「お母さんたち、ほんと頑張っているよね。なかなか娘と向き合う時間、ないよね」ということ。

「何でも話せているつもりでも、じつは共感が足りないかも。気をつけなくちゃ」というお母さんもいたが、「兄弟がいて、どうしても娘のことは後回しになってしまう」「仕事していて向き合う時間がない」と、と悩みどころはだいたい同じ。だからこそ、「こうして二人だけで出かける時間が持てて良かった」と、時間を共有することのうれしさを述べる人が多かった。

私自身も、成長期の下着の大切さを実感したことはもちろんだが、それにも増して、こうして「ちょっと恥ずかしいかも」という内容のワークショップに、娘と一緒に来られたこと自体が大きな喜びであった。

「いつも忙しくて……」と涙ぐむある母の言葉に、私も思わず涙腺が緩んでしまった。「もっと話をしたい」と思っていても、仕事やら何やらで思うようにいかなくて、申し訳なくて……涙の理由は私にもよくわかる。

それにしても、子どもの感想がみなしっかりしているのにも驚いた。

「午前中は少し恥ずかしかったけれど、大事なことを知ることができてよかった」
「困っていることは、自分だけで悩まずに、お母さんに話していきたい」
「お母さんの気持ちもわかったから、いろいろ話して楽しい親子になりたい」

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前半の「ツボミスクール」で、子どもたちの胸をワコールのスタッフが採寸してくれていて、それに応じたブラなど素敵なプレゼントもいただき、軽やかな気分で帰途についた。帰宅後、さっそくもらったブラをつけたりして、あっけらかんとしていることにも、ちょっと安心。

親に対する抵抗感がまだ少ないこの時期に、いい関係(信頼できる関係)を作っておくことが、今後を左右するかと思うと、今を大事にしようとあらためて強く思う。生意気になりつつある娘に、内心「めんどくさいなあ」と思っていた愚かな母だが、ひと山越えたような気がするのであった。

江頭紀子
調査会社で情報誌作成に携わった後、シンクタンクにて経営・経済に関する情報収集、コーディネートを行いつつ広報誌も作成。現在は経営、人材、ISOなど産業界のトピックを中心に、子育て、食生活、町歩きなどのテーマで執筆活動。世田谷区在住、二女の母。

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