オタでにぎわったのも今は昔……『けいおん!』のモデルで知られる豊郷町が“聖地奪回”へ乗り出す!?

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2016年05月27日 20:11  おたぽる

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おたぽる

「豊郷町観光協会」公式サイトより。

 アニメやゲーム、マンガなどの舞台やモデルとなった、実在の土地へファンが観光に訪れる“聖地巡礼”はすっかりお馴染みの現象。劇場公開から半年以上経って、まだ舞台挨拶が行われる予定があったりと、劇場版が大ヒットになった『ガールズ&パンツァー』で知られる茨城県・大洗町をはじめ、『らき☆すた』の埼玉県・久喜市(旧・鷲宮町)も、アニメの展開が終了して約8年が経った今でも根強い人気を誇るが(美水かがみによるマンガは元気に連載中)、一方で訪れるファンの数がめっきりと減った聖地もあるようだ。



 それが滋賀県・豊郷町。『TVアニメけいおん!』が放送されるや、作中で描かれる学校が豊郷町の豊郷小学校の旧校舎(国登録有形文化財)をモデルにしているのでは、といわれるようになり、日本中、中には海外からもファンが訪れる“聖地”となった。町も旧校舎内に『けいおん!』の音楽部部室を再現してみたり、お茶を飲めるスペースを作ったり、定期的にイベントを開催したりと、アニメファンを迎え入れる態勢を整え、温かくもてなしてきた。



 だが、2011年12月公開の『映画けいおん!』を最後にアニメの制作は幕を閉じ、かきふらいによる原作マンガも「まんがタイムきららキャラット」(芳文社)12年8月号を以って連載終了。根強いファンを擁した『けいおん!』ではあったが、続編がほぼ期待できない状況とあって、観光客数は次第に減少。26日付けの朝日新聞の記事によると、豊郷町内の観光客数はピークの5万人から現在は1万人ほどとなってしまったという。



 そこで、豊郷町は再び聖地として脚光を浴びるべく、立命館大学と連携。豊郷町発祥とされる“江州音頭”のリズムを取り入れ、同大学OBのボカロP「戦車P」が作曲・作詞した新曲「音は繋つなぐ、街の絆を。」を作成。ボーカロイド・初音ミクが歌い上げる同町の魅力をアピールするPRソング動画を、4月12日より公開している。



 この動画で観光客が果たして再び増加するのか。それより短くてもいいから京都アニメーションにPR動画でも作ってもらえばよかったんじゃないか、京アニもアレとかコレとか作っている暇があるなら、『けいおん!』のことも思い出してあげてください……などと考えなくもないが、豊郷小学校・旧校舎をはじめ、見どころはそれなりにある豊郷町。



 流行り廃りが出てしまうのはいたし方ないところではあるが、かつての『けいおん!』ファンは「音は繋つなぐ、街の絆を。」動画を眺めつつ、たまには豊郷町を訪れ、『けいおん!』の思い出に浸ってみてはどうだろうか。


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  • 聖地巡礼者だけに甘えずに元ネタに絡めた独自企画を定期的に開催するなりして固定ファンや新規客を増やしていく努力を怠ってるならそりゃ寂れてくるわな(苦笑)
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