7日に行われるキリンカップサッカー2016決勝に向け、日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督が5日、記者会見に出席した。
3日にはブルガリア代表との準決勝で7−2と大勝した日本。しかしハリルホジッチ監督は、「ブルガリアとの素晴らしい試合は終わった」と話すと、「決勝戦はレベルの高い試合になるだろう。(FIFA)ランキングも20位に入っている。だいぶ違うレベルだと思う。ただ、いい準備をしたいし、勝つトライをしていこうと思っている」と決勝に向けて意気込んだ。
対戦相手は自身の母国であるボスニア・ヘルツェゴヴィナ代表。「もちろんボスニアは第一の母国で、特別な感情がある。知っている関係者も多くいる。そういった感情があるが、フットボールにおいては全部勝ちに行こうと思っている。グラウンド上ではこの試合に勝利したいと思っている。それは、私だけのためではなくチームのためだ」と、特別な感情を抱いているとしつつ、勝利を目指す姿勢を見せた。
ひざの裏を痛めている本田圭佑(ミラン)に加え、ブルガリア戦で香川真司(ドルトムント)も腰を負傷した。指揮官は「真司と本田に関して、やはり少し問題がある。難しい状況だ。ただ、そういったことは逆にほかのプレーヤーにチャンスがある。恐らく1試合目よりも観客が多いのではないかと期待しているが、このチームがブルガリア戦でやったことをもう一回見せられればと思う。ボスニアはデンマークに対していい試合をした。フィジカルももちろんだが、テクニカルの能力もすごくある。このチームに対してしっかりタクティクスを準備しないといけない」と、代わりに出場する選手の奮起に期待を寄せている。
また、ハリルホジッチ監督はこれまでしきりに主張してきた「勝つ文化」についても言及。「例えば1試合、2試合で勝つ文化ができるわけではない。トレーニング中も、負けた時に冗談を言っている選手がいたのでそれを注意した。負けた時はトレーニングでもがっかりしてくれと」と、普段の練習から勝つことへのこだわりを強く意識付けしていると明かした。