養護教諭や保健体育の教諭などが回答
視力矯正だけでなくファッションアイテムとしても使われるコンタクトレンズ。以前はなかなか値が張るものでしたが、最近ではインターネットを通じて安く、簡単に買えることから若者にも広まっています。しかし、正しく使用しないと思わぬトラブルを招くことも。そこでジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社ビジョンケアカンパニーは、全国の高等学校298校を対象に生徒のコンタクトレンズ使用状況について調査を行いました。回答者は養護教諭が8割で、そのほか保健体育の教諭などからも回答を得ました。
調査によると、「ファッション感覚での安易なカラーコンタクトレンズの使用が増えていると思う」と回答した学校は57.0%で、「ややそう思う」の24.0%。合計8割以上の学校で、ファッション感覚でのカラーコンタクトレンズの使用が増えていると感じているようです。またカラーコンタクトレンズを保護者に相談せず使っている生徒が多いと思うかについて、29.5%が「そう思う」、23.2%が「ややそう思う」と、半数を超えています。
さらに、カラーコンタクトレンズの使用開始前に生徒が眼科医を受診しているかどうについて「そう思わない」「あまり思わない」と回答した学校は63.0%。自由回答では、「視力はいいのに安易にカラーコンタクトレンズを使用し、目のトラブルを起こす生徒がいます」「昨年の健康診断の眼科所見が多く、ほとんどがコンタクトレンズ使用(カラー)によるものでした」との声が聞かれました。
「正しく使うなら」8割超がコンタクトレンズの使用に賛成
コンタクトレンズを使用している生徒が、眼のトラブルで保健室に来ることがあるかという質問には、80.1%が「そう思う」「ややそう思う」と回答。また78.2%の学校が、装用期間と時間を超えてコンタクトレンズを使用している生徒がいると思うと答え、生徒が定期的に眼科を受診しているかどうかについて、検査を受けているとは思わないと回答した学校が35.1%に上りました。
このように生徒の使用方法に問題があると考えている学校が多いことがわかりました。ただし、コンタクトレンズの使用自体に反対しているわけではありません。正しい使用法とケアを行えば、生徒がコンタクトレンズを使うことに「賛成している」学校は84.3%にのぼり、「保護者による監督や指導が必要」が83.8%、「学校としてもコンタクトレンズの使用について啓発活動が必要」が84.2%と、家庭でも学校でも正しいコンタクトレンズの使用をサポートする必要があると考えているようです。
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同社が2015年1月に行った調査では、「目に悪そう、安全性に不安を感じたから」という理由でカラーコンタクトの使用を中止する10代も増えているそうです。一方、今回の調査では、多くの教諭が生徒のカラーコンタクト使用について懸念を抱いていることがわかりました。引き続き、コンタクトレンズの適正使用と定期的な眼科受診の呼びかけが必要といえるのではないでしょうか。(林 渉和子)
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