ナチス残党による実在の拷問施設描く、エマ・ワトソン主演『コロニア』

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2016年06月09日 12:50  CINRA.NET

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『コロニア』 ©2015 MAJESTIC FILMPRODUKTION GMBH/IRIS PRODUCTIONS S.A./RAT PACK FILMPRODUKTION GMBH/REZO PRODUCTIONS S.A.R.L./FRED FILMS COLONIA LTD.
映画『コロニア』が9月17日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ新宿ほか全国で公開される。

同作は、少年への性的虐待の罪でドイツを追われた元ナチス軍曹によって1961年に設立されたドイツ系移民コミュニティーで、チリ独裁政権との密接な関係から秘密警察の拷問施設となった実在の施設「コロニア・ディグニダ」を舞台にしたスリラー。1973年にフライトでチリを訪れたドイツ人キャビンアテンダントのレナが、突如起きたクーデターで捕らわれた恋人のダニエルを救うため、彼が送られたコロニアに潜入し、脱出を試みるというあらすじだ。

神の名の下に暴力で住人を支配する慈善団体施設「コロニア」に1人で潜入することを決断する主人公・レナを演じるのはエマ・ワトソン。捕らわれたジャーナリストの恋人ダニエル役を『ラッシュ/プライドと友情』のダニエル・ブリュール、コロニアの「教皇」としてレナたちを追い詰めるパウル・シェーファー役をミカエル・ニクヴィストが演じる。

同作についてワトソンは「愛のためにどこまでできるか。女性は囚われる側を演じることが多いですが、この映画では女性が男性を救いに行く。その設定に惹かれました」とコメント。監督のフロリアン・ガレンベルガーはワトソンについて「強いだけの女性ではだめ、勇敢さと弱さを併せ持っていないと。光を持った女性を暗闇に送り込みたかった。そんな女優はエマしかいない」と語っている。
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