開催国フランスがユーロ開幕戦制し白星発進…パイェが豪快ミドルで決勝弾

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2016年06月11日 06:01  サッカーキング

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開幕戦を制したフランス代表 [写真]=Getty Images
ユーロ2016が10日に開幕し、フランス代表とルーマニア代表が対戦した。

 4年に一度のヨーロッパ王者を決める戦いがついに幕を開けた。開幕戦は開催国フランスが、首都パリのスタッド・ド・フランスにルーマニアを迎えての一戦。7大会連続出場のフランスは、4大会ぶり3度目の欧州制覇に向けて白星スタートを狙う。。一方のルーマニアは2大会ぶり5回目の出場。2000年に到達した最高成績のベスト8を超えたいところ。

 フランスの先発メンバーには、MFポール・ポグバ、MFエンゴロ・カンテらに加え、3トップにFWオリヴィエ・ジルー、FWアントワーヌ・グリエスマン、FWディミトリ・パイェが名を連ねた。ルーマニアはGKチプリアン・タタルシャヌ、キャプテンのDFヴラド・キリケシュらがスタメン入りした。

 開始4分、ルーマニアが早くも絶好のチャンスを迎える。左CKでニアサイドに飛び出した味方が頭で触れると、ボールはファーサイドに流れる。そこにフリーのボグダン・スタンクが右足で合わせるが、GKウーゴ・ロリスの好セーブに阻まれた。

 立ち上がりは硬さも見えたフランスだが、徐々にチャンスを作る。10分、パイェが左サイドからクロスを供給。中央のジルーがフリーでヘディングシュートを放つが、枠の左に外れた。14分、ポグバの絶妙なスルーパスで右サイドを抜け出したサニャが、ダイレクトでクロス。中央に走り込んだグリエスマンは空振りするが、相手DFの体に当たったところを再び反応し、こぼれ球を頭で合わせる。しかしこれも右ポストに弾き返された。

 フランスは36分、右サイドを抜け出したパイェが、鋭い折り返し。中央に走り込んだグリエスマンが左足で合わせるが、わずかに枠の右に外れた。前半はスコアレスで折り返す。

 後半にはいって最初のチャンスはルーマニア。48分、右サイドからのクロスに反応したスタンクが胸トラップから、倒れこみながら右足ダイレクトボレーを放つが、これは枠を捉えられなかった、
 フランスは57分、ドリブルでエリア内左に侵入したパイェが、切り返しからマイナスのクロス。これに中央のポグバが豪快な右足ダイレクトボレーを放つが、GKタタルシャヌのファインセーブに阻まれた。するとその直後に均衡が破れる。右サイドのパイェがクロスを供給。飛び出したGKタタルシャヌは触れず、競り合ったジルーが後頭部で合わせて、ゴール左隅に吸い込まれた。

 先制に成功したフランスだったが、64分にパトリス・エヴラが自陣でニコラス・スタンチュを倒してPKを献上。65分、キッカーを務めたスタンクが落ち着いてゴール右に蹴りこんで、試合を振り出しに戻した。フランスは直後にグリエスマンを下げて、キングスレイ・コマンを投入。77分にもポグバに代えて、アントニー・マルシャルを送り出した。

 終了間際の89分、フランスが決勝ゴールを挙げる。エリア手前右でパスを受けたパイェが、ワントラップから左足を振り抜くと、豪快なミドルシュートはゴール左上隅に突き刺さった。パイェは直後の90分にムサ・シソコと交代。観客の大歓声の中、目に嬉し涙を浮かべながらピッチを後にした。

 試合はこのままタイムアップ。開催国のフランスが2−1で開幕戦を制し、地元優勝へ白星発進となった。

 フランスは15日にアルバニア代表と、ルーマニアは同日にスイス代表と対戦する。

【スコア】
フランス代表 2−1 ルーマニア代表

【得点者】
1−0 57分 オリヴィエ・ジルー(フランス)
1−1 65分 ボグダン・スタンク(ルーマニア)
2−1 89分 ディミトリ・パイェ(フランス)

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