ユーロ2016・グループステージ第3節が21日に行われ、グループCでウクライナ代表とポーランド代表が対戦した。
2連敗でグループステージ敗退がすでに決まっているウクライナ。最終節では意地の白星を狙う。対してポーランドは引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる。だが、ウクライナとの相性は悪く、直近5試合で勝利できていない。敗れると3位転落の可能性もあるため、油断大敵。ここまでノーゴールに終わっているエースのFWロベルト・レヴァンドフスキの爆発に期待がかかる。
試合は立ち上がりからポーランドが攻勢に出る。3分、ペナルティエリア内左に抜け出したアレク・ミリクが左足シュートを放つが、相手GKアンドリー・ピアトフに阻まれる。直後にも左サイドからのグラウンダーのアーリークロスに、ゴール前へ抜け出したレヴァンドフスキがフリーで右足ダイレクトシュートを放つが、枠を捉えられなかった。
一方のウクライナは17分、味方の浮き球パスで抜け出したアンドリー・ヤルモレンコがエリア内右に進入。GKとの1対1で左足シュートを放つが、これは枠の左に外れた。前半はこのままスコアレスで折り返す。
ポーランドはピオトル・ジエリニスキを下げて、ヤクブ・ブワシュチコフスキを投入。するとこの采配が的中し、54分にポーランドが先制に成功する。右CKのショートコーナーから、右サイドののミリクがエリア内右へパス。これを受けたブワシュチコフスキが、切り返しでDFをかわし、左足を振り抜いてシュートをゴール左隅に決めた。
追い付きたいウクライナは80分、右サイドのアルテム・フェデツキからのクロスに、中央のゾズリャが頭で合わせるが、シュートはわずかに枠の左。84分には、ルスラン・ロタンがエリア手前中央から強烈なミドルシュートを放つと、枠の右隅を突くが、相手GKウカシュ・ファビアニスキのセーブに阻まれた。
試合はこのまま終了し、ポーランドが1−0の勝利を収めた。なお、同時刻に行われたグループCのもう1試合は、ドイツ代表が北アイルランド代表に1−0で勝利。この結果、ポーランドはドイツと勝点「7」で並ぶが、得失点差によりグループC2位通過となった。決勝トーナメント1回戦ではグループA2位・スイスと対戦する。
【スコア】
ウクライナ代表 0−1 ポーランド代表
【得点者】
0−1 54分 ヤクブ・ブワシュチコフスキ(ポーランド)