【篠田千明の新作演劇『ZOO』 VR空間を利用した舞台美術の画像・動画をすべて見る】
これは京都で開催される国際舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT 2016 AUTUMN」のプログラムのひとつ。
ドラマトゥルク(戯曲のリサーチや作品制作に関わる役職)/翻訳は演出家でもある岸本佳子さん、アートディレクションはイラストレーター/アーティストのたかくらかずきさん、VRディレクションはメディアアーティストのゴッドスコーピオンさんが担当している。
出演は演劇集団・範宙遊泳所属の福原冠さんほか。
チリの若手劇作家の戯曲を演出する『ZOO』
篠田千明さんは、演劇という枠組みを越境する活動を続けている劇団・快快(ファイファイ)の演出家として活動。
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2014年からは、『機劇』『非劇』と題して新作を制作、「劇を機する」、「劇に非ず」という、劇の成り立ちそのものを問い直す試みを続けてきた。
そんな篠田さんによる新作『ZOO』は、チリ演劇界の若手を代表するマヌエラ・インファンテさんの戯曲『動物園』を下敷きに制作。
2016年春の「KYOTO EXPERIMENT」において、インファンテさん自身の演出で日本初演されたこの戯曲は、原住民を発見した科学者のレクチャーという形式がとられ、植民地主義や「人間の展示」というテーマに挑んだ。
3Dゲーム制作にも用いられるエンジン「Unity」などを使って舞台空間とVR空間をシームレスにつなぐ舞台美術が、たかくらかずきさんとゴッドスコーピンさんによって現在鋭意制作されているという。