篠田千明の新作演劇『ZOO』 VR空間を利用した舞台美術

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2016年09月08日 19:21  KAI-YOU.net

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篠田千明の新作演劇『ZOO』 VR空間を利用した舞台美術
演出家/作家/イベンターの篠田千明さんが手がける舞台『ZOO』が、11月11日(金)から13日(日)まで、京都芸術センター講堂にて上演される。

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これは京都で開催される国際舞台芸術祭「KYOTO EXPERIMENT 2016 AUTUMN」のプログラムのひとつ。

ドラマトゥルク(戯曲のリサーチや作品制作に関わる役職)/翻訳は演出家でもある岸本佳子さん、アートディレクションはイラストレーター/アーティストのたかくらかずきさん、VRディレクションはメディアアーティストのゴッドスコーピオンさんが担当している。

出演は演劇集団・範宙遊泳所属の福原冠さんほか。

チリの若手劇作家の戯曲を演出する『ZOO』



篠田千明さんは、演劇という枠組みを越境する活動を続けている劇団・快快(ファイファイ)の演出家として活動。

2012年、快快を抜けてソロ活動を開始すると、タイやバンコクへ拠点を移し、そこで出会った人たちとの集団制作を通して作品を発表。

2014年からは、『機劇』『非劇』と題して新作を制作、「劇を機する」、「劇に非ず」という、劇の成り立ちそのものを問い直す試みを続けてきた。



そんな篠田さんによる新作『ZOO』は、チリ演劇界の若手を代表するマヌエラ・インファンテさんの戯曲『動物園』を下敷きに制作。

2016年春の「KYOTO EXPERIMENT」において、インファンテさん自身の演出で日本初演されたこの戯曲は、原住民を発見した科学者のレクチャーという形式がとられ、植民地主義や「人間の展示」というテーマに挑んだ。

3Dゲーム制作にも用いられるエンジン「Unity」などを使って舞台空間とVR空間をシームレスにつなぐ舞台美術が、たかくらかずきさんとゴッドスコーピンさんによって現在鋭意制作されているという。
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