抑留の記憶巡る記録映画2本が劇場初公開、特集『記憶の中のシベリア』

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2016年09月29日 21:41  CINRA.NET

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『祖父の日記帳と私のビデオノート』
企画上映『記憶の中のシベリア』が、10月8日から東京・新宿のK's cinemaで開催される。

同企画では、久保田桂子監督が手掛けた第二次世界大戦後のシベリア抑留にまつわるドキュメンタリー映画『祖父の日記帳と私のビデオノート』『海へ 朴さんの手紙』の2本を上映。

2013年制作の『祖父の日記帳と私のビデオノート』は、シベリアで4年間の抑留を経験し、帰国後は農業に従事し続けた監督の祖父・久保田直人を捉えた記録映画。2016年の作品『海へ 朴さんの手紙』では、北朝鮮に生まれ、日本軍の兵士としてシベリアで捕虜となった朴道興が、消息のわからない当時の友人・山根秋夫に宛てた手紙を巡る物語が映し出される。

久保田桂子監督は武蔵野美術大学卒業後、2004年から祖父を含むシベリア抑留経験者のインタビュー撮影を開始。現在は長野を拠点に病院事務として働きながら映像制作を続けている。久保田の作品が劇場で公開されるのは今回が初めてとなる。

このニュースに関するつぶやき

  • 祖父の記憶と、抑留を経験した元朝鮮人日本兵の語りをつなぐ繊細な映画。監督の舞台挨拶では“抑留”という大きな歴史でなく、自分の身の丈で悩みながら制作したというお話が本当に丁寧だった。
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