リリー・フランキーが小林一茶役、藤沢周平原作の映画『一茶』

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2016年10月13日 11:40  CINRA.NET

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『一茶』 ©2017「一茶」製作委員会
映画『一茶』が2017年に公開される。

藤沢周平の同名小説をもとにした同作。俳諧師・小林一茶の生涯をモチーフに、長年にわたる家族との愛憎や世間との埋まらない溝への葛藤、妻子に先立たれ、失意の中でも句を詠み続けた鬼気迫る姿勢など、人間としての一茶と家族の物語が描かれる。

主人公の一茶役を演じるのはリリー・フランキー。一茶と確執がありながら、彼の作品に強い影響を与え続けた継母・さつ役を中村玉緒、異母弟・仙六役を伊藤淳史、父・弥五兵衛役を石橋蓮司、最初の妻・菊役を佐々木希が演じる。さらに、水川あさみ、立花美優、高橋かおり、内野聖陽、奥田瑛二らが共演者に名を連ねている。

メガホンを取るのはドラマ『かぶき者慶次』『ナイフの行方』などを手掛けた吉村芳之。脚本は映画『武士の献立』『武士の家計簿』などの柏田道夫が担当する。同作は9月15日にクランクインし、一茶の故郷である長野を中心に撮影を敢行。2017年に完成予定だ。

■リリー・フランキーのコメント
一茶の句が、何故、今も人々に愛されるのかを、自分なりに考え、一茶自身の愛しさを伝えることができたらと、恐縮しながら、真摯に向き合いたいと思います。一茶のように、低い目線で、人間臭く生きてゆくこと。その在り方と、挫けない気持ちを少しでも定着できるよう、無欲の欲で、作品に献身したいと思います。

■吉村芳之監督のコメント
人は自分の思うままに生きようとすると周囲と衝突し迷惑をかけときには非難を浴びる。で、つい気持ちが萎え遠慮することになる。老いてくるとますますその傾向が強くなる。しかし一茶は、居場所を求め愛を求め思いのままに生涯を貫いた。そこから彼の句が生まれる。「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」、「露の世は露の世ながらさりながら」・・・。正反対に見える作風の根っ子は実はひとつなのだ。愛おしい男の物語である。
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