目標達成に大切なモチベーション どのように見つけ維持すれば良いか?

0

2016年10月14日 09:01  JIJICO

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

JIJICO

写真
偉業を成し遂げる人のモチベーションとは


最近ノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典氏 は、40年間続けた自分の研究の醍醐味として、「発見を世界で初めて自分が見ているという満足感が一番のモチベーション」と語っています。
さらに「モチベーションはいろんなやり方があって、こうじゃなくちゃいけないということはない。
自分が何に興味があるのか?を本当によく考えてみてほしい」とコメントしています。
大隈氏のインタビュー記事を読むと、40年間もモチベーションを保てたのは、その研究テーマが大隈氏にとって好きなことであり、好奇心が尽きないことだったからのようです。


心理学的に見ても、「やるべき」と思うことよりも「やりたい」と思うことの方が、人はより長くモチベーションを維持します。
そして、仕事や学びなどでモチベーションを維持し続けることが出来れば、私たちも大きな目標達成ができることでしょう。


モチベーションには種類がある


仕事をしていく上で、あなたと上司のモチベーションが違うと感じたことはないでしょうか?
モチベーションは、人それぞれの性格や価値観によって変わってきます。


このモチベーションの種類を、ビジネス心理学ルミナ(人間のやる気や価値観の思考タイプを色で見やすく表現し、ビジネスで役立てる目的で開発されたイギリスの心理プロファイリング)の4思考理論で見てみましょう。


4つの思考特性とモチベーション


・「協調性の緑」思考:受容力、共感性、協力的など、みんなと仲良く穏やかに在りたい、つながりと人間味を大事にしたい思考。
気持ちでつながること、みんなへの貢献などが、やる気と安心感の元になる思考です。


・「積極性の赤」思考:目的、主導力、論理性など、結果を出すための合理的かつ積極的姿勢を大事に考える思考。
高い目標に向かってチャレンジし、率直で論理的な議論ができる環境でやる気と達成感を感じます。


・「感性の黄色」思考:想像力、革新的、即時的など、魅力的なビジョンを掲げてみんなで楽しく自由に進むのを好みます。
新しいこと、想像力が刺激されることにやる気と楽しさを感じる思考です。


・「理性の青」思考:事実や根拠、慎重さ、実現性、信頼性を大事に考える思考。
正確に自分の役割を務め、発言や約束をきちんと守り、信頼性と質が高い仕事を遂行することに、やる気と納得感を感じます。


いかがでしょう。あなたが最もやる気を感じるのはどの思考ですか?
実は人は4つすべての思考を持っています。
しかし使い方には強弱(好き嫌い)があります。
そしてあなたが大事にしている思考とモチベーションは、紐付いているのです。


モチベーションの見つけ方、そしてどう維持するのか?


モチベーションは、あなたの中に在ります。
あなたがこれまでやりがいを感じたのはどんな仕事ですか?
その時、何にやりがいを感じましたか?
それは、4つの思考特性のどれに近いでしょうか?


自身の経験を振り返り、あなたが心地よく感じる価値観(例:革新的、挑戦心、一体感、着実性、など)が、あなたのモチベーションの元なのです。
モチベーションの維持にはどんな方法があるでしょうか?


先に書いたように、人は「やるべき」と思うことよりも「やりたい」と思うことで、長くモチベーションを維持できます。
そのため「モチベーションを維持しなくてはならない!」と気負ってしまうと、かえってやる気が出なくなったりするのです。


力を抜き自然体で、あなたの「モチベーションにつながる価値観」を思い出し、その価値観を何気なくこなしている日常の仕事の中で使ってみましょう。
継続するには、小さなステップが重要です。
少しだけ価値観を使って会話してみる、資料作成に価値観を少し入れてみる、などあなた自身がワクワクしそうなことから試してみてください。



(高木 久美・リーダー人材育成講師)

    前日のランキングへ

    ニュース設定