映画『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』が、11月26日から東京・恵比寿のYEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次公開される。
同作は「イギリスのシンドラー」とも呼ばれるサー・ニコラス・ジョージ・ウィントンの活動と生涯を紹介する記録映画。ウィントンは1930年代末、ナチスの脅威が迫るチェコスロバキアから、ユダヤ系の子どもをイギリスに輸送する事業「チェコ・キンダートランスポート」を組織した。600人を超える子どもの救出に成功したが、その後活動の事実を自ら公にすることはなかった。
『ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち』は、50年以上を経た後に当時の子ども達と再会した際の記録映像や、俳優による再現映像など、約450時間におよぶ素材を元に構築されたという。監督・脚本・製作を担当したマテイ・ミナーチュは、これまでにもウィントンを扱う作品を制作し、『国際エミー賞』を受賞している。