井上雅貴の初監督作はロシア撮影の自主制作SF映画、石井岳龍も祝福

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2016年10月27日 21:01  CINRA.NET

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『レミニセンティア』 ©INOUE VISUAL DESIGN
映画『レミニセンティア』が11月12日から東京・渋谷のユーロスペースで公開される。

日本人監督によってロシアで撮影された『レミニセンティア』。初めて長編映画の監督を務めた井上雅貴は、アレクサンドル・ソクーロフ監督による昭和天皇を描いた作品『太陽』や、石井岳龍の監督作品に参加した経歴を持つ。今回は脚本から撮影、照明、録音、編集までを1人で手掛けた。

『レミニセンティア』のあらすじは、人の記憶を消す特殊な能力を持つ主人公ミハエルが、自身の娘との思い出の一部を持たないことに気付き、人の記憶を呼び起こす能力を持った女性マリアと取引を始めるというもの。ほぼ全役を現地人俳優が演じている。

石井岳龍は同作について「日本映画でもロシア映画でもない、今までに観たことがない新鮮なボーダーレス映画の誕生と、この作品の持つとても大きな可能性を心より祝福したい。おめでとう!」と祝福のコメントを寄せているほか、佐野史郎は「ロシアの陰影のなかに井上雅貴監督は能の幽玄の世界を観てしまったのか? 世界は死者の見た夢であることを教えてくれ、まだ見ぬ人たちに救いを伝える永遠の愛の映画だ」とコメントしている。なお同作は現在、ロシアでの配給を目指すクラウドファンディングを実施している。
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