15歳男女の無知で無垢な逃避行、人間の光と闇を描く『イノセント15』

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2016年10月28日 19:41  CINRA.NET

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『イノセント15』 ©2016「イノセント15」製作委員会
映画『イノセント15』が12月17日から東京・テアトル新宿で公開される。

同作の主人公は15歳の男女。ある地方都市に住む野球好きの中学3年生・岩崎銀が、虐待を受けている同級生の佐田成美と共に東京を目指して家出をするという物語だ。

銀と成美を、共に長編映画初主演となる萩原利久と小川紗良が演じる。秘密を抱える銀の父親・大道役には山本剛史、成美の高校進学に反対する母親の律子役には宮地真緒がキャスティングされている。監督・脚本を手掛けたのは、行き場のない子どもをかくまうシェルター施設での勤務経験を持つ甲斐博和。

■萩原利久のコメント
まず、撮影期間を振り返ると苦しかったです。繊細な15歳の銀にガムシャラに食らいついて模索してました。それでもわからなくなり毎日監督と話し合ってましたね。そんな撮影もあっという間で、終わってみると苦しかったのも楽しかったという気持ち変わっていました。何が楽しかったのかと言われると未だに何が楽しかったのかわかりませんが。。。海外でも上映されるのはさらに嬉しく思います。撮影当時15歳だった自分が15歳の銀に向き合い、リアルに感じたものが日本の人にも海外の人にも伝わって欲しいです。

■小川紗良のコメント
15歳の静かな愛の物語が、再び東京の真ん中で、更には海を越えて、また誰かの心に届くことがとても嬉しいです。無垢で、無知で、無実な「あの頃」を切り取ったこの作品。撮影当時18歳だった私は、ひたすらあの頃の記憶と感覚を思い起こそうとしていたのを覚えています。生まれて初めてスクリーンに飛び込んだ、かけがえのない作品です。誰もが「あの頃」を引きずって生きているのだと思います。ぜひ、この作品を劇場でご覧になって、それぞれの「あの頃」に思いを馳せてみてください。
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