松坂桃李がダークヒーローに、実写版『不能犯』で白石晃士監督とタッグ

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2016年10月31日 11:01  CINRA.NET

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左から松坂桃李、宇相吹正の原作イラスト ©宮月新・神崎裕也/集英社・2018「不能犯」製作委員会
漫画『不能犯』が実写映画化。2018年に全国で公開される。

宮月新原作、神崎裕也漫画による『不能犯』は、現在『グランドジャンプ』で連載中の作品。依頼を受けて、呪いや洗脳など、犯行の実証が不可能な手段で相手を殺害する「不能犯」の宇相吹正の姿を描く。

黒いスーツを纏って時々赤く光る瞳を持ち、ある特別な能力で人の心を操る宇相役を演じるのは松坂桃李。宇相は、電話ボックスに殺してほしい理由と連絡先を書いた紙を貼ると必ず依頼を引き受け、自殺や事故、病死といった死因でターゲットを確実に死に至らしめるというキャラクターだ。

メガホンを取るのは『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズや『貞子vs伽椰子』などを手掛けた白石晃士。撮影は9月から10月にかけて行なわれた。

松坂は自身が演じた役について「僕自身、ヒーローも悪役も演じたことはありますが、その両方の要素を持った宇相吹のようなダークヒーローは初めてなので、未知数なぶん、ワクワクしています」と語っている。

■松坂桃李のコメント
『不能犯』の作画の神崎先生の『ウロボロス-警察ヲ裁クハ我ニアリ-』も読んでいて、好きなタッチ、テイストで、もともと気になっていた原作でしたので、今回主人公・宇相吹を演じることになり、とても嬉しかったです。
この作品は、現代版『笑ゥせぇるすまん』のような世界観で、宇相吹という役は、完全な悪者ということではなく、人の欲望や欲求を叶えたりはするけれど、そこに対して何かを問いかけていく。欲望を満たすことで、その人間にとって本当にそれでいいのかという救いも差し伸べていたりもします。えぐい描写もありますが、原作の良さを残しつつ、よりスタイリッシュで、かつリアリティを追求し、エンターテイメント性を打ち出した作品になっていると思います。
宇相吹は、年齢不詳で謎が多く、不気味さがあるが、世の中に対して疑問を持っていて、どこか共感を得るような人物です。僕自身、ヒーローも悪役も演じたことはありますが、その両方の要素を持った宇相吹のようなダークヒーローは初めてなので、未知数なぶん、ワクワクしています。
原作『不能犯』の魅力を引き継ぎつつ、いい意味でもうひとつの『不能犯』としてお送りできたらと思っています。是非楽しみにしていてください。

■宮月新のコメント
実写映画化、とても興奮しています。松坂桃李さんの演じる妖艶な宇相吹正、今から本当に楽しみです!

■神崎裕也のコメント
不能犯実写化すごく嬉しいです!実写の宇相吹がどんな思い込みを仕掛けてくれるのか僕も楽しみで今からザワァッとしてます!

■白石晃士監督のコメント
原作漫画の持つ邪悪で悪魔的な魅力を実写映画の魔力に置き換えてドス黒く輝かせつつ、実は物語の中心にある希望への信頼を、娯楽映画として結実させようと奮闘しています。また主人公である宇相吹正のサディスティックでセクシーなたたずまいを楽しんでもらえるような作品を目指しています。
松坂さんはそれはもう大変な好青年です。しかし、ひとたび宇相吹を演じればその目つきや発語や仕草にゾッとし、何とも底知れない領域を持っている人なのだと感じさせます。きっと、松坂さんの演じる宇相吹に魅了されウットリする人々が続出することでしょう。
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