映画『タンジェリン』が2017年1月下旬から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開される。
全編にわたってアナモフィックレンズを装着した3台のiPhone 5sだけで撮影された同作。アメリカ・ロサンゼルスを舞台に、共にトランスジェンダーである刑務所から出所したばかりの娼婦シンディと、同じく娼婦で歌手を夢見る親友のアレクサンドラの友情や恋愛を笑いを交えて描く。
監督のショーン・ベイカーは、同作で脚本、撮影、編集、プロデュースも担当。ベイカーはトランスジェンダーの世界を描くためにロサンゼルスで協力者を探していた際に、同作に役者として登場するキタナ・キキ・ロドリゲス、マイヤ・テイラーと出会い、彼女たちの実体験や友人たちから見聞きしたことをベースに脚本を執筆したという。