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遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)を知っていますか?

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2016年11月04日 12:00  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

低い認知度、がん患者でも約半数に留まる

画像はリリースより

 女性特有のがんといえば、乳がんや卵巣がんなどがありますが、そのなかに遺伝性のがんがあるのをご存知ですか?「遺伝性乳がん・卵巣がん」(HBOC)と呼ばれるもので、がんを抑制する遺伝子が生まれつき変異していることが原因で発症します。HBOCのリスクを0にすることはできませんが、予防のために先手を打つことはできます。アメリカの女優、アンジェリーナ・ジョリーさんが以前、乳房と卵巣、卵管を切除したことが話題になりましたが、HBOCを予防するための決断でした。

 アストラゼネカ株式会社では、10月が「乳がん啓発月間」にあたることから、乳がん、卵巣がん患者104人を対象にHBOCの認知・理解度調査を実施。その結果、自身のがんと関わる可能性がある患者ですら、認知度は55.8%と約半数に留まっていることがわかりました。

 HBOCを認知したきっかけは、テレビ・ラジオが約6割と最も多く、インターネット、新聞、雑誌とメディアが続きます。一方、診断や治療の過程で医師から情報を得ている人は15.5%と、多くはありません。海外では、HBOC患者とその家族を支える活動が展開されている地域もありますが、国内では社会支援はもとより、医師による情報提供も限定的なのが現状のようです。

若年性や多発性など、リスクの理解も進まず

 HBOCには、特有のリスクがいくつかあります。通常の乳がんより若くして罹患する「若年性」、片方の乳房に複数回発症する「多発性」、乳がんと卵巣がんの両方を発症する「重複性」、父親か母親のどちらかがHBOCである場合、性別に関係なく50%の確率で受け継がれる「遺伝性」です。これらの特徴について、HBOCを「知っている」と答えた患者でも、全ての項目で理解度は50%を下回っており、きちんと理解している人は少ないようです。

 しかし、調査の中でHBOCの説明を受けた患者で、「自分には関係がないと思った」と回答したのはわずか28.8%と少数。約7割は、「自分の子どもなど親族のことが心配になった」、「自分の乳がん・卵巣がんが遺伝性なのか知りたいと思った」など、HBOCを知ることによって、自身のがんとの関連性を意識したようです。

 今回の調査結果を受け、がん患者支援団体CANSOL代表取締役社長の桜井なおみ氏は「HBOCのような遺伝性腫瘍は『自身のがん=家族のがん』となる可能性もあるため、複雑な状況になりやすい。社会全体のがん教育への意識向上、遺伝性ならではの問題を適切に支援する体制整備など、早急な改善を要する課題を本調査は改めて浮き彫りにした」とコメントを寄せています。(菊地 香織)

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