2017年3月10日から東京・渋谷のBunkamura シアターコクーンで上演される小川絵梨子演出の舞台『死の舞踏』は、スウェーデンの劇作家ヨハン・アウグスト・ストリンドベリによる戯曲をもとにした作品。孤島を舞台に、退役間近の砲兵隊大尉エドガーとその妻アリスの愛憎を描く。当初は平幹二朗が主演を務める予定だったが、10月22日に平が急逝したことを受け、池田が代役として出演することとなった。共演者には神野三鈴、音尾琢真が名を連ねる。
池田は同公演への出演にあたり「平さんというと重厚で骨太な印象。この台本を読めば読むほど、平さんのイメージが出てきます。でも、どっちみち僕が平さんのように演じられるはずもないですし、それでは意味がないと思います。まずは一度イメージを払拭して、演出の小川絵梨子さんと初共演のお二人から刺激をいただきながら、素直に丁寧に取り組んでいきたいと思っています」と意気込みを語っている。
なお『死の舞踏』は、シアターコクーン内に2つの小劇場を特設し、ストリンドベリの代表作2作品を連日交互に上演するプロジェクトの一環で上演。もう1つの上演作品は小野ゆり子、城田優、伊勢佳世出演の『令嬢ジュリー』。城田は同公演で初めてストレートプレイに挑む。両作品とも演出は小川が手掛ける。チケットの販売は1月15日からスタート。
■池田成志のコメント
平幹二朗さんとは、「その男」という作品で一度ご一緒しています。
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平さんというと重厚で骨太な印象。この台本を読めば読むほど、平さんのイメージが出てきます。でも、どっちみち僕が平さんのように演じられるはずもないですし、それでは意味がないと思います。まずは一度イメージを払拭して、演出の小川絵梨子さんと初共演のお二人から刺激をいただきながら、素直に丁寧に取り組んでいきたいと思っています。膨大なセリフで、とても破天荒な台本ですから、下手な小細工をしないで、その場で起こる怒りや喜びを丁寧に出していきたいと思っています。きっと平さんも、そうしなさいと仰るのではないかと思います。