「ヤクブーツはやめろ」SHOインタビュー 日本一叩かれたラッパーの素顔

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2016年11月09日 19:01  KAI-YOU.net

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「ヤクブーツはやめろ」SHOインタビュー 日本一叩かれたラッパーの素顔
Twitterなどで「ヤクブーツはやめろ」というフレーズを目にしたことはないだろうか。
SHO - 薬物はやめろ "ヤクブーツはやめろ”(OFFICIAL MUSIC VIDEO) Japanese HIP HOP



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「ヤクブーツはやめろ」はSHOさんというラッパーの楽曲『薬物はやめろ』の一節。

SHOさんは警察官から職務質問を受けている最中や、渋谷など繁華街を歩く若者たちとともに「ヤクブーツはやめろ!」と訴える動画をTwitterやYouTubeにアップし続けている。

ヤクブーツはやめろ IN 渋谷センター街
俺だけ警察官にしめだされた??
でもみんなありがとう❗️❗️
ハッピーハロウィン? pic.twitter.com/cz6Kh2jZ4F

— SHO aka S.TIME (@SHO_aka_STIME) 2016年10月31日



かつてはアメリカ西海岸の大物ラッパー・The Gameさんのレーベル・The Black Wall Streetの一員だったことも。

また、音楽チャート「Billboard Hot 100」で7週連続1位を獲得したラッパーのソウルジャ・ボーイ・テレムさんとアジア人初となるフリースタイルセッションをしているほか、TYGAさん、New Boyz、TRAVIS PORTERといった海外ヒップホップアーティストのフロントアクトをつとめた経歴がある。

討論バラエティー番組「ビートたけしのTVタックル」では、『薬物はやめろ』のMVと共に「社会派ラッパー」として取り上げられ、BSスカパー!の番組「田村淳の地上波ではダメ!絶対!」では「日本一叩かれたラッパー」と紹介されたSHOさん。

彼は一体どのような人物なのか? インタビューを試みた。

取材・文:コダック川口・かよちゃん 写真:ななみん

元アルペンスキー日本代表選手




──簡単な自己紹介をお願いします。

SHO 34歳、ラッパー。自分のレーベル・S.TIME STYLE RECORDSで活動してます。S.TIMEというアパレルブランドもやってます。

──ちなみに、ご結婚ってされてるんですか?

SHO 結婚は……うーん……カッコつけた言い方をすると事実婚

──事実婚!

SHO それ以上もそれ以下もなく……詳しいことはあんま言えないっす。

──なるほど。SHOさんは昔アルペンスキーの代表選手だったそうですね。

SHO 出身地が岐阜の飛騨高山で、父と兄の影響で5歳くらいからスキーをやってました。17歳でジュニア日本代表に入って、19歳で正式に日本代表入りしたんです。でも、21歳の時、練習中に大怪我をしたんですね

──具体的にどんな怪我だったんでしょう?

SHO オーストリアの山の中で大転倒して、左足の股関節を脱臼して骨が外れちゃったんです。病院では壊死になったら足を切断しなきゃいけないと言わたんですが、切らずに済んだ。でも、いまだに左足は右に比べて2cmくらい細いです。

1年リハビリして復帰して、国内レースでは優勝もできたけど、日本代表に戻れなかった。戦歴で言えば国体で優勝もしたしアジア大会で4位にもなった。トリノオリンピックの強化指定選手にもなれたけど、オリンピック内定まで行けなかったんです。それで、アルペンスキーは諦めました。

スキー選手からラッパーへの転身




──そこからどうしてラッパーに転身したんですか?

SHO もともと、高校生で2PACとかビギー(ノトーリアス・B.I.G.)、ジャ・ルール、DMX、ネリーとかを聴き始めてて。

大きなきっかけといえば、高1の時に親父がガンで亡くなったんです。ずっとスキーを教えてもらってたし、遠征費もかかるんでスキーを続けられないかもって精神的にすごい落ちた時期があって、その時たまたま2PACのCDを買って、聴いてると精神的に強くなれたんです

そこからスキーを猛練習して、その年のジュニア日本代表に選ばれたってことがあったから、ずっとヒップホップには感謝してて、スキーを辞めて何しようって考えた時、今度は自分がラッパーになっていろんな人にパワーを与えられたらいいなと

──ちなみに、スキーとヒップホップって何か関係はあるんですか?

SHO アルペンスキー選手ってなぜかレゲエとかヒップホップ好きが多いイメージありますね。

スキーの回転競技って普通ヘルメットをかぶるんですが、僕は海外ラッパーが頭に巻いてたドゥーラグを巻いてゴーグルして滑ってました。あと、代表のチームメイトに「フリースタイルやってよ!」みたいな感じでふられてた。

気づいたら「ヤクブーツはやめろの人」になってた




──これまでラッパーとして、どのような活動をされてきたんでしょう?

SHO 2008年に1st『RIZE&PEACE』、2009年に2nd『BRAND』、2010年に3rd『ENERGY』というアルバムを、2010年からミックスCDを4枚出して、2016年にベストアルバム『THE BEST』を出しました。

──現在は「ヤクブーツはやめろ」と訴え続けられていますが、どんな真意があるのでしょうか?

SHO 海外のO.T. Genasiってラッパーが『CoCo』ってコカインのことを歌った曲を出して、最初はその曲のリミックスをつくってたんです。

リリックの「I’m in love with the coco」の部分を「ヤクブーツはやめろ」にしてみたらハマった。意味も真逆だし面白いと思って。でも、その時は今のように「薬物はやめろ」運動をしようとは思ってなかったです。

O.T. Genasis - CoCo [Music Video]


動画を別画面で再生する



その後、ビートたけしさんの番組の薬物特集で「社会派ラッパー」って形でこの曲のMVが取り上げられて、これは運命を受け入れないといけないと思って。ビートを引き直してオリジナルにつくり変えたものを2015年にリリースしたんです。

──そんな経緯があったんですね。

SHO あと自分、普段からすごい職質を受けてて、しかもライブの出番10分前とかに外にひとりでいる時に受けることもあって。警察官も仕事だけど俺も仕事だし、ある時に「俺『薬物はやめろ』って曲つくってるんですよ」って警察に言って、「ヤクブーツはやめろ FU〜 FU〜 FU〜」って歌ってその動画をアップしたら、それを高校生の女の子が面白がって「お前がやめろ」みたいな感じでリツイートしたんです。

お前がやめろwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww pic.twitter.com/DHthe2uJK4

— 妹尾ユウカ (@yuka_seno) 2015年11月2日


で、それが若い子たちの間で一気に広がり、気づいたら「ヤクブーツはやめろの人」になってた

──昔、近しい人が薬物をやってたとか、誰かが逮捕されたみたいなことは?

SHO それもあるっす。合法ハーブが流行ったじゃないですか。「吸わない合法ハーブ 吸わない脱法ハーブ」ってフレーズもあるんですけど、合法ハーブのせいでめちゃくちゃおかしくなった奴が周りにもいたんですよ。

いつもは意識してたわけじゃないですが、潜在意識にあったからこそ「ヤクブーツはやめろ」っていうフレーズがぱーんって降りてきたんだと思います

──Twitterで「大麻を吸いたければオランダをすすめるよ」という発言もされていましたね。

大麻はどうなの?ってよく聞かれるから俺の意見をいうけど、体に悪いもんでもないし、日本の法律を変えるべきじゃん。しかし、現時点ではオススメはしない、逮捕されたら愛する人や、仲間や、家族に寂し思いをさせるんだよ。そして大事な時間を無駄にする。一生は短い。吸いたきゃオランダをすすめるよ pic.twitter.com/hEUd1IgXEI

— SHO aka S.TIME (@SHO_aka_STIME) 2016年10月18日


SHO ウィード(大麻)に関してはオランダが合法だからっすね。よくストリートで「大麻を合法化しろ!」って叫んでる人いますけど、それはそれでいいと思うんです。でも、体に悪くないからといって若い子が真似して捕まって時間を無駄にしてほしくはない

──ヒップホップは薬物のイメージが付きまとう音楽だと思いますが、それについてはどう思われますか?

SHO ニューヨークでもL.A.でもリリック書く時ウィード吸う人も多いし、スヌープ・ドッグやウィズ・カリファだってそれが生活の一部になってる。薬物とヒップホップは密接です。海外の場合は特に、音楽とライフが直結してるんで

清原が覚せい剤で逮捕された時の話



──清原和博選手が覚せい剤で逮捕されたのちに釈放された時、現場まで「ヤクブーツ」の動画を撮りに行かれてましたが、その時の心境はどうだったんですか?


SHO あの時は命懸けた。神風特攻隊の気持ち。警察が何百人いて、そこで拡声器持って叫ぶんで、ここで捕まってもいいやって覚悟で行きました。でも、メッセージをちゃんと残したいと思って

清原釈放 警視庁本部より薬物はやめろ運動 #ヤクブーツはやめろ
SHO-薬物はやめろ(PV)➡︎https://t.co/Sb2yXtwmP9 pic.twitter.com/HteCujxYOB

— SHO aka S.TIME (@SHO_aka_STIME) 2016年3月17日



──元スポーツマンとして、清原選手に対する特別な想いがあったんでしょうか?

SHO そうですね、自分は野球もやってたんで。清原選手がやってしまったことを責める必要もないですが、彼は子どもたちにいくらでも夢を与えられるスーパースターじゃないですか。だから、これから何をするかによって、多くの人に希望を与えられると思うんです。

──Skrillexや小沢一郎さんとの自撮り動画も話題になっていましたが、情報をキャッチしたらすぐ現場に直行するんですか?

SHO 自分は路上でのプロモーション活動を長いことやってるので、目の前でなにか起こったらすぐiPhoneで撮影する。小沢さんの時は目の前を歩いてたので撮影したって感じです。

本日は政治家の小沢一郎とヤクブーツはやめろ pic.twitter.com/0mcxnBPwSx

— SHO aka S.TIME (@SHO_aka_STIME) 2016年7月3日



──Skrillexの時はどんな感じだったんですか?

SHO Skrillexは自分のマネージャーが「渋谷にいますよ、Skrillex!」って連絡くれて、車飛ばしました。数年前、ちょうど来日した時にマネージャーが僕のCDを渡してくれてて。今回もマネージャーが「SHO来るから」って言ったら「オッケー」みたいな感じだったらしいです。

今日は渋谷スクランブル交差点でSkrillex(スクリレックス)と一緒にヤクブーツはやめろ@Skrillex
SHO-薬物はやめろ PV➡︎https://t.co/GlDyt2ViJI pic.twitter.com/7QJENzuVZc

— SHO aka S.TIME (@SHO_aka_STIME) 2016年9月27日



ピコ太郎をどうやって抜くか考えている




──そういうフットワークの軽さの一つとして、動画を撮ってSNSやYouTubeで配信するという活動は、いつ頃からされていたんですか?

SHO 動画に関しては2008年にMVを撮ってYouTubeで出したらネットですごい叩かれて。ネットこえーわみたいに思ってたんです。

で、2012年にふと「地球ってすげーよなー…」と、思った時期があって、地球は1日1回転、365日まわって1年。こんなでっかいのに1日1周回ってるってすごい能力だなって。

「じゃあ俺も毎日なんか残そう!」って、365日毎日フリースタイルラップをアップするということをやったんです。それもまた、「超下手じゃん。ラップやめた方がいいよ。」みたいにボコスコ叩かれて。でも何を言われようが「地球と共存だ!」と思って1年間やり遂げたんです

──1年間やりきってどうでしたか?

SHO 地球の大変さが少し理解できたっすよね。

──なるほど…! そこから動画の配信はずっと続けられている?

SHO いや、2012年に地球と共存できたんで、2013年と2014年はもうMVしか出さないって決めて、MVを1ヶ月に1本ペースで出してました。

でも、2015年あたりからYouTuberがすげぇ話題になってきて、俺の方が先に365日毎日配信やってるぜ、この野郎! と思ってもう1度やり始めました。HIKAKINより俺のが先だよと(笑)

──SHOさんの動画の中で人気があるものって何ですか?

SHO 職質を受けながらの動画っすかね。警察のお陰ですごい名前が広がった部分もあります。昔、N.W.A.が『Fuck The Police』って曲で社会現象になったように、僕の場合は職質のお陰で『薬物はやめろ』が広がってるので。昔も今もヒップホップとポリスっていうのは密接な関係だと思いますね。

──動画を撮ってることに対して警官から何も言われないんですか?

SHO 時間を潰されるのがすごい嫌だから、「僕の時間は差し上げるんで、このまま撮影していいですか?」って言うと「どうぞ」って。断りはちゃんと入れてます。最近は警察官も顔覚えてくれたりして(笑)。最初は鬱陶しかったですけど、今は感謝ですね。

──他の動画配信者とかYouTuberって意識したりするんですか?

SHO 最初はちょっと観てたんですが、今は観ないようにしてます。

──ピコ太郎の「ペンパイナッポーアッポーペン」にのせてラップされてましたよね。

ピコ太郎のペンパイナッポーアッポーペンでヤクブーツはやめろ。 pic.twitter.com/pDkiYyk9Qx

— SHO aka S.TIME (@SHO_aka_STIME) 2016年10月2日



SHO 今は彼をどうやって抜こうかなって考えてます
 
──すごいですね。具体的なアイディアがあるんですか?

SHO すごい人気あるんで、多分ピコ太郎人形が売られると思うんです。その人形にヒモつけて犬のように引きずって俺はセンター街を歩こうかなって



L.A.のThe Gameに会いに行った




──L.A.の人気ラッパー・The Gameのレーベルを手伝われていたそうですね。レーベルロゴのタトゥーを入れていると。

SHO The Black Wall Streetのレーベルのロゴですね。腕と背中に入ってます。

──それはどういう経緯だったんですか?

SHO 僕はいきなりデビューできたわけじゃなくて、横浜のクールホッパーズってショップを手伝いながら、G3っていうラッパーと一緒に活動してたんです。で、G3がThe Black Wall Streetのタトゥーを先に入れてて、同じようなタイミングで自分も入れて。

それでGame宛にタトゥーの写真をメールで送ったらGameから直接「L.A.来いよ」ってメールが返ってきたんです。それから、実際に渡米したんだけど会えなかったんですが、また別の機会に行ったら迎え入れてくれて、レーベルの日本支部担当になったんです

──でも、The Gameとは、その後仲違いされたとか?

SHO  (The Gameとビーフ状態にあった)50 Centの『ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン』って映画がすごい好きで、金持ちになるか死ぬかっていう。50 CentがやってるGユニットっていうチームに入ってたモブ・ディープっていう2人組がいるんですけど、そこのメンバーだったハヴォックと自分が2012年に『HUSTLE HARD』っていう曲をつくったんです。そんな間接的な繋がりもあってタトゥーを入れたんです。



そのタトゥーの写真を、日本の僕のヘイター(アンチ)が現地のGameのライブにわざわざ出向いてクルーに見せたんですよね。で、「ワックMCはほっとけ」みたいに言われて。自分は彼らのために尽くしてきた部分もあったんで、それで「BLACK WALL STRIPPER」という曲でディスを返しました。

S.H.O - BLACK WALL STRIPPER(The Game DISS) OFFICIAL MUSIC VIDEO



「日本で一番叩かれたラッパー」SHO




──ヘイターの話が出ましたが、ロンドンブーツの田村淳さんの番組でも「日本で一番叩かれたラッパー」と紹介されていましたよね。実際どうなんですか?


SHO それは間違いないと思いますね。ここ10年くらいずっと叩かれてます。基本、日本のラッパーって叩かれることしたがらないけど、僕はヘイターに伸ばしてもらった感じがあります

──ヘイターをどう受け止めてるんですか?

SHO ヘイターの存在があって『百姓王子』って曲もできたくらいです。飛騨高山から出てきて「ゲットープリンス」とかどうのこうの言ってたら「いや、お前ゲットープリンスじゃないじゃん。田舎から出てきた百姓でしょ」とか言われて。

それで「あ、そっか。俺百姓だ」と思って曲つくって。それからはヘイターもすごいラブ。そこまでに8年くらいかかったっすけど。

SHO - 百姓王子 (OFFICIAL MUSIC VIDEO)



──正直、周りに敵は多いですか?

SHO 基本、そこまで日本のラッパーとどうのこうのってやったことないんですよね。僕に文句言う人らは腐るほどいますけど

──そういう人がいた時に、反応しないんですか?

SHO 例えばこの前も、ライブの出番前に「次に出るラッパーは意味のわかんねー薬物やめろとか言ってるふざけたラッパーだ」みたいなこと言われたんですよ。

で、「この野郎、どついてやる」みたいに頭に血がのぼったんですが、最終的には自分に言い聞かせて。「おい、SHO。お前はどこ目指すんだ? 世界のトップだろ。だったらお客さんのために歌え。」ってマイク握りましたね。

最近のラップブームについて




──現在、一般的にもフリースタイルラップが流行ってますが、この加熱気味なブームに対して一言ありますか?

SHO 誰がすごいって、やっぱZeebraさんがすごいって思いますね。直接話したことはないんですが。やっぱあの人がアイディアを形にして、地上波で一般市民が目につくところで表現する場をつくって。

多分僕だったら「自分が自分が。世界取ってやる」ってことしか考えないけど、Zeebraさんはちゃんと日本のシーンのことを考えてて。どうやったらヒップホップが世に浸透するかってことを考えた結果が今のブームなんでしょうね。

──ちなみに、SHOさん自身は今でもフリースタイルはやられるんですか?

SHO マクドナルドで「今日ほしいのはポテト ほしいのはLサイズ 俺の心はビッグサイズ」みたいな感じでオーダーしたりとか。サイゼリヤとかでも動画撮ったりしてます。

ヤクブーツはやめろ IN サイゼリヤ????
もちろん即興ラップ注文 pic.twitter.com/SVVIy767DQ

— SHO aka S.TIME (@SHO_aka_STIME) 2016年10月19日



──サイファーやMCバトルへの参加予定は?

SHO もちろん仕事として依頼されてギャラもらったら全然出ます。でもグラミー賞をとるっていうのが目標で、音源つくってレベルアップしてくってのが自分がやるべきことなんで。ライフのなかではサイファー参加したりとかはありますけど。

ジムに行くようなラフさでタトゥーを入れる


──素朴な疑問なんですが、タトゥーを入れに行く時ってどういう気持ちなんですか?

SHO 全然ラフです。ジムに行くような感覚ですよ。

──はじめて入れる時はさすがにためらいがあったのでは?

SHO 最初は覚悟決めたっすよね。これからラッパーとして生きていこうって意味で音符のタトゥーを入れたんですが。

──ほかに思い入れの深いタトゥーはありますか?



SHO 例えば、エルメス、シャネル、ルイ・ヴィトンに俺は肩並べるぞってつもりで自分のブランドのロゴを入れたり、車も好きなので、ブガッティ、マイバッハ、ベントレー、ロールス・ロイスのロゴも。全部ラッパーとして稼いで乗ってやるってメッセージ込めてます。



でもラップやる上で最初から大事にしてたのは、この「Aftermath(アフターマス)」のレーベルのロゴですね。Dr. Dreっていうプロデューサーがいて、彼にアルバムをプロデュースしてもらいたいという夢があって入れてます。

グラミー賞を目指して…




──現在はツアーで全国を回っているんですよね?

SHO ここ半年くらいずっと。沖縄や秋田にも呼ばれたり。去年くらいから状況も変わってきて、悪口言うだけじゃなくて「こいつ応援してこうぜ」みたいな人たちもどんどん増えていて、感謝っすね。

──沖縄でも職質されましたか?

SHO 沖縄ではされなかったっす(笑)。でもサンセットビーチ行って、テンション上がりすぎて監視台に上って「ヤクブーツはやめろ!」ってやってたら、ライフセーバーの人たちに怒られて。それで降りたら「えっヤクブーツの人じゃないですか? 写メ撮ってください!」って。沖縄でも広がってたんで嬉しかったっすね。

──では最後にグラミー賞を目指すためにこれからやっていくこと、今後の目標を教えてください。

SHO 今ちょっとペース落ちてるんで、音源に時間を割いてしっかりつくっていきたいです。来年にはまたアルバム出そうと思ってます!

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