帰国の常岡さん会見、トランプ氏勝利で「拘束中の安田純平さんに不利になる可能性も」

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2016年11月10日 17:52  弁護士ドットコム

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イラクで一時拘束されていたフリージャーナリスト、常岡浩介さんが11月10日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開いた。米大統領選でトランプ氏が勝利したことが、昨年からシリアで拘束されているジャーナリストの安田純平さんにとって「不利な状況になるかもしれない」という認識を示した。


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常岡さんは10月下旬、過激派組織IS(イスラミック・ステート)が支配していたイラク北部の都市モスルの奪還作戦を取材するためにイラク北部を訪れていた。常岡さんによると、2014年に取材で入手したISのキーホルダーを所持していたところ、大統領記者会見のセキュリティチェックの際に「ISのメンバーではないか」と疑われて逮捕・拘束されたという。



常岡さんは日本時間11月7日に解放されて、8日に帰国したばかり。この日の会見で、常岡さんは「マヌケな失敗が原因だった」「大変なご迷惑をかけてしまった」と反省の言葉を口にした。そのうえで、「誰かが取材しなければいけない。できれば現場に復帰したい」と話した。パスポートは一時的に返納しただけで、今月中にも戻ってくる予定だという。



●「安田さんに関する情報は入手できていない」


会見の質疑応答では、米大統領選でトランプ氏が勝利したことが、シリアでアルカイダ系組織「ヌスラ戦線」に拘束されているとみられるジャーナリストの安田純平さんにどのような影響があるかという質問が出た。



常岡さんは「トランプ氏は、反体制派のヌスラ戦線にとっては厳しい大統領になると思う。ヌスラ戦線はこれまで、人質を殺したことがない組織で、安田さんは殺されないと予想されていた。(米国が)反体制派に厳しい態度をとることで、(ヌスラ戦線が)過激な対応をとるようになると、安田さんにとって不利な状況になるかもしれない」と危惧した。



常岡さんは会見後、弁護士ドットコムニュースの取材に対して、「(安田さんに関する情報を知るために)人を紹介してもらうことになっていたが、その前にモスル奪還作戦がはじまり、イラク取材に入った。今回は、安田さんに関する情報は入手できていない」と話した。


(弁護士ドットコムニュース)


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  • 自己責任で危険地帯に赴き、間抜けにも捕まった奴が不利になろうとならなかろうと、どうでも良い。ましてやトランプ氏のせいではない。反日メディアが間抜けを庇う。
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