劇団ひとりが山田洋次監督作に初出演、映画『家族はつらいよ2』続報

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2016年11月18日 12:41  CINRA.NET

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『家族はつらいよ2』
山田洋次監督による映画『家族はつらいよ』の続編の正式タイトルと追加キャストが発表された。

今年3月に公開された『家族はつらいよ』は、平田家を巡る騒動を描いた作品。頑固親父の平田周造役を橋爪功、妻・富子役を吉行和子が演じたほか、平田家の長男夫婦役を西村雅彦と夏川結衣、長女夫婦役を中嶋朋子と林家正蔵、次男カップル役を妻夫木聡と蒼井優が演じた。

発表された続編のタイトルは『家族はつらいよ2』。続編からの新キャストとして劇団ひとりの出演が明らかになった。劇団ひとりが演じるのは、周造の旧友・丸田の突然死をきっかけに騒動が巻き起こる平田家のもとに捜査に来る刑事役。9月のクランクイン時に行なわれたインタビューで劇団ひとりは「以前、一度対談をさせて頂いたことがあるんですが、結構熱烈なラブコールを送っていて、今回やっと念願が叶ったという感じです」と喜びを語っている。

■劇団ひとりのコメント
・山田洋次監督作に初出演した感想
僕はとにかく『男はつらいよ』の大ファンなんですが、直に山田監督に演出を付けてもらったり他の人に付けているのを見てると、本当に『男はつらいよ』もこういう風に作っていたんだろうなというのがわかったんですね。
というのも、僕が階段を登って2階に上がって行くシーン。セリフはもともと無かったんですが、現場でこういう捨てセリフを言おうかとおっしゃって。「あなたが良い、他のはダメだ」というセリフを現場で言ってと言われたんです。
『男はつらいよ』って、階段を登って行く時に寅さんが捨てセリフをよく言うんですよ。そして、それがまた面白いんです。こうやって映画も作られていたんだなというのがよくわかったし、なんとなくもうちょっと気楽に、成り行きでやってらっしゃるのかなと思いきや、実はもう指先一つまで細かく指導されているんだなというのが凄く驚きでした。寅さんとたこ社長の喧嘩とかも、そんな風に作られていたのかなと思いました。

・平田家のキャストと共演した感想
そうですね。皆さんもうベテランばっかりですので非常に緊張しましたが、胸を借りるつもりでやらせていただきました。あれだけ凄い人達なのに、山田監督はさらにもっと偉大な人ですから、容赦無くダメ出ししていくんだなと...。なかなか他の現場では観られない光景を見れました。

・緊張した点や不安だった点について
当然緊張しました。以前、山田監督とは雑誌の対談をさせていただいて、とにかく本当に柔らかい雰囲気で優しい方だったんですよね。その印象だったので、現場入って顔つきがクッと変わって、いわゆる怒号みたいなのが多少飛び交っているのを見て。あ、現場に入るとこうなるんだなぁというのもあって、より緊張したんですが、山田監督と付き合いの長いスタッフさんが、「監督ああいう感じだけど、あまり物怖じしないで、頑張ってね」って言われて気が楽になりました。

・監督とのエピソード
本当にわずか15分くらい前なんですけどね。僕が出たシーンのラッシュ(ある程度編集したもの)をご覧になって、「本当に君にお願いして良かったよ。凄く君のおかげで締まったよ。」という言葉を監督から言っていただいて。
本当にあの言葉だけでしばらくは夢心地というか。なんでああいう時にメイキングを回して無いのかっていうね。これ僕の戯言で終わっちゃうかもしれないですけど、実際言って下さったんですよ。まぁ僕だけの素敵な思い出として取っておきます。

・観客へのメッセージ
とにかく本当に上質なコメディです。ただ面白いだけじゃなく。説教臭くなく、人生のちょっとしたことを考えさせられる本当に素晴らしい映画だと思います。ぜひご覧下さい。
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