三島由紀夫が1962年に発表したSF小説『美しい星』を原作に、物語の舞台を現代に移して映画化する同作。平凡な家族が突然宇宙人として覚醒し、「美しい星」である地球を守ろうと奮闘する様を描く。これまでに、火星人に覚醒する大杉重一郎役のリリー・フランキー、水星人に覚醒する長男・一雄役の亀梨和也、金星人として目覚める長女・暁子役の橋本愛、家族の中で唯一覚醒しない妻・伊余子役の中嶋朋子の出演が明らかになっていた。
追加キャストとして発表されたのは、大杉家に近づく謎の男・黒木克己役を演じる佐々木蔵之介。代議士の秘書である黒木は、フリーターの一雄と出会って秘書にスカウトし、やがて大杉家と距離を縮めていくというキャラクターだ。なお本日11月25日は原作者・三島由紀夫の命日となる。
■佐々木蔵之介のコメント
大学で芝居をしていた頃、「美しい星」を愛読していました。当時は人間役を演じることの方が少なく、未知の宇宙生物なども多々演じて来ました。劇団名にも「惑星」が付いていました。
奇跡なのか..運命なのか..本作品で吉田大八監督と初めて仕事をします。
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来年5月の全「宇宙」一斉ロードショー、お楽しみに!
■吉田大八監督のコメント
前々からなんとなく怪しいと思っていたのですが、撮影を通じてそれは確信に変わっていき、興奮しました。
小さな頭や長い手足のことを言っているのではありません。
眼です。蔵之介さんの眼は、いわゆる「目高」についていながら、はるか宇宙の彼方からこの星を俯瞰で見下ろしているような、眼です。と思ったらWikipediaにも同じようなことが書いてあったので、やっぱり間違いないです。普段の関西弁も、もちろんカモフラージュです。
蔵之介さんの今後の地球上での生活のことはさておき、映画にとってはたいへん幸運なことでした。